皐月の仔猫時代にお世話になった病院で一番最初に皐月を担当してくださった獣医の先生が、いまは別の地方にお住まいなのですが、皐月が具合が悪くなってから私のSNSへの投稿に気づいて、心配してご連絡くださっていました。

メッセージでのやりとりでセカンドオピニオンをくださったり、介護用品を教えてくださったり。

 

4月に体調崩し始めたときに通院した近所の動物病院で今から思っても皐月に可哀想なことをしたと悔やんでも悔やみきれないほどのとんでもない診察を受け、5月から遠方でも以前の主治医のところへ通院をしたり、6月に入り腎臓の数値は悪化する一方で、そろそろ片道1時間をかけての通院も皐月に負担になると主治医から言われたのちは、改めて近所で信頼できる獣医師を探すことになったので、継続的にご助言をいただけたセカンドオピニオンの先生の存在はとても心強かったです。

その先生から皐月にお悔やみのお花をいただきました。

 

そして京都のお香のおうちの友人からは、自然な香りの穏やかで奥ゆかしいお品をいただきました。

 

皐月への温かいお心遣いが、心身ともに限界値に近づいていた私をどれほど慰めてくれたことでしょう。

本当に嬉しかったです。ありがとうございます。

 

 

 

 

皐月の呼吸に、明確な変化がありました。

浅い呼吸に、はっきりとした長めの深い呼吸が混じりました。

まるで人が溜め息をつくようなふぅーっと、音をたてる深い呼吸。

 

あ、父の臨終と同じ。

と思った瞬間、ふたつめの大きな深い呼吸。

 

ふぅうううぅーーーーー。

この世に最期にすべての息を吐きだしたかのような音。

そして無音。

全器官の機能の完全な停止。

 

臨終。

 

 

 

 

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チェーンストークス呼吸について

心不全、脳血管障害(脳卒中)、腎不全などの基礎疾患による脳の呼吸中枢の機能低下や、血流遅延による二酸化炭素濃度の伝達の遅れ。

腎不全(尿毒症)の代謝性アシドーシスなどにより呼吸調節が不安定になる。

終末期(臨終の際)にも見られることがある。

辛そうな皐月の写真を掲載するのは迷うところですが、腎不全の猫の看取り、末期がどのようか、ご参考までと私自身の記録として掲載することにします。

お苦手なかたはご覧にならずに、と思います。

 

病院から帰宅してペットシートを広げたリビングの床の上に皐月を横たえました。

もう病院で入れてもらった制吐剤も効かず、断続的に嘔吐をしたのですが、身体を動かすのは可哀想なので吐いたところへどんどんペットシートを重ねていきました。

動物病院でも使われるとのユニチャームペットProの介護用デオシートが、吸収力が高くとても役立ちました。

 

傍らに座って、皐月が安心して旅立てるように、泣かないよう努力したのですが、無理でした。

涙腺崩壊しながら「メイちゃん、ごめん、どうしても涙が出てきちゃうよ」と言いながら、メイちゃん、メイちゃん、と呼びかけてあげて。

 

 

10:11

 

息が浅く速くなってきました。

口を少し開けていました。

目はうつろに開けたままです。

もう意識は朦朧としていたのだと思います。

 

 

 

8月2日日曜日。

早朝4:00に目が覚めてしまいました。

睡眠不足が続いていたのでもうひと眠りしないと、とまた目を閉じようとしたのですが、なぜか急に身体の深部体温が上がってしまい寝つけそうにありませんでした。


寝るのはあきらめて皐月の様子を見にいくことにして、そのまま皐月のいる1階に向かったら、皐月が階段のすぐ下のスペースに横たわっていました。

頭をもちあげて階段を降りてくる私を確認して、またそのまま横になります。

前夜、下枝がいままでで一番ひどくふらつき、まっすぐ歩行するのも困難な状態だったのに、どうやってそこまで来たのか。

ひょっとすると2階にあがりたかった?

私が降りてくるのを待っていた?

切なくて涙腺崩壊です。

(あとで早朝に目覚めてしまったのは皐月が呼んだのでは、と言われました。本当にそのとおりかもしれないです。一緒ニイテ、ということだったのかもしれません)

 

そのまま皐月の横に腰をおろして、膝をかかえて座りました。

静かに時間が流れていき、少しずつ夜が明け始めます。

 

 

4:57

 

皐月の呼吸は浅く弱くて、ときどき大きく息を吸うのが気になりました。

腎不全から多臓器不全で亡くなった父の最期とよく似ていました。

 

皐月の姿を残しておこうと思い立ち、スマホを取りに2階に上がろうとしたのですが、皐月が頭を持ち上げて大きく目を見開いてじっとこちらを見ます。

ドコニイクノ?ソバニイテ、と言っているようで、「大丈夫、すぐもどるから。携帯取ってくるだけだから」と声をかけて階段を上がります。

スマホを取ってすぐに降りたのですが、皐月は頭をもたげたまま私の姿が消えた階段を見つめていました。

降りてきた私を見て安心したのか、またぱたっと横たわります。

 

5:37

 

 

私も膝をかかえて床に座りこんで、「メイちゃん」と呼びかけながら、ときどき皐月を撫でていたのですが、しばらくするとモウイイカラ、と言うように背中を向けられてしまい(ちょっとショックでした)そっと見守ることにしました。

 

6時になったので私はキッチンで家族の朝食の支度を始めます。

窓を開けて換気をしたときに空気が上から下へ床面を流れてまっすぐ横たわっている皐月を直撃したらしく、驚いた皐月が下枝を引きずりながらあわてて横たわる場所を変えました。

弱っているときにいきなりの情報過多な外気に触れたら怖いですよね。

驚かせてしまったと、後悔。

 

 

 

6:55

 

認めたくはなかったのですが、危篤状態なのだろうと感じていました。

緩和ケアで毎日通院して皮下点滴と制吐剤を入れてもらっており、日曜日は予約診療のみなので朝一番に予約を入れてあったのですが、あまりに容態が悪いので開院時間前に病院に電話。もう動かさないほうがよいかどうかを相談しました。

院長先生が出勤したら電話をくださるとのことでしばらく待機。

院長先生から電話をいただいて、「尿毒症がかなり進んでいるようなこと、昨日の点滴のあとに小さなおしっこをひとつしかしていないこと、ふらつきが激しいこと、もうほとんどシリンジ給餌も食べることができないこと」などを説明し、「容態が悪化していること、動かすのが可哀想な気がすること」を相談しました。

 

院長先生曰くは、やはり点滴をしたほうが本人は楽なはず、とのことでした。

「メイちゃん、病院行こうか。先生がね、点滴したほうがやっぱり楽になるって」と声をかけます。

皐月はだるそうに目を開けて少しだけ尻尾が揺れたので、じゃぁ頑張れるかな、と、急ぎ病院に向かうことにしました。

抱き上げるときにウゥウウウァと唸る皐月にごめんね、頑張って行こう、と。もうキャリーの中でも踏ん張れなくて、そのまま下枝は横倒れです。

 

病院に電話をしたときは予約をキャンセルするつもりでいたのですでに出遅れており、病院の駐車場は3台しか車を停めることができないからちょっと焦ってしまって、路面が荒れている箇所で速度落としきれずにすこし車の揺れが強くなってしまった、と思ったらキャリーの中で皐月がゲフッと嘔吐する音がしました。

「メイちゃん、もうすぐ着くからね。ごめん、、、」

 

嘔吐していたのは赤茶色い液体。

すぐに診察室に入って、院長先生を待つ間に診察台の上でまた嘔吐。

吐しゃ物が、診察室の床と壁に散りました。

前足と襟毛が茶色に汚れてしまいました。

 

汚れた身体の箇所を洗ったほうが早いと言われましたがもうこの状態で洗われるのは負担だけかかりそうと告げたところ、診察台の上でトレイで水を受けながら院長先生が吐しゃ物を流してくれました。

また皐月がえずきます。

「いいよ、吐いていいよ」と院長先生が皐月に声をかけてくれます。

 

昨日からほんの少量しかおしっこが出ていないことを申告したので、エコーで腎臓の様子を診て、腎臓が尿を作れていないことを確認。胃や腸も動かなくなっている様子。

 

皮下点滴をしながら制吐剤を加えて、さらに胃の内容物を腸に流す薬というのが追加されました。

「連れてきて正解だったと思いますよ」と院長先生。

そうなのかもしれませんが、何度も吐く皐月を目の前にすると、無理に動かさずにそっとしておいてあげるのもひとつの手段だったのでは、と思う自分もいました。

できるだけ苦しくなく、最期は眠るように、と思っていたのに。。。

 

「今日かもしれません」と、つぶやくように院長先生がおっしゃいました。

素人ながら尿毒症が進んでいることはわかっていたので「そうですよね」と返答してしまいましたが、覚悟できているようで動揺している自分がいることを認識していました。

 

 

 

 

 

 

<ご報告>

皐月が昨日8月2日の13:00ごろ、永眠しました。

12歳と2カ月ちょっとでした。

主な死因は腎不全による尿毒症が進んだこと。

 

すでに腎臓の数値が悪くなっていたので麻酔を要するCT検査などはできず、よくわかっていませんが、エコー検査で腎臓の輪郭がボコボコしていることが2か所の病院で指摘されたので腎臓の悪性リンパ腫であった可能性が非常に高いです。

7月の下旬には両側の腎臓が大きく腫れていることが目視できました。

 

家の中からひとつ生命の気配が消えてしまいました。

 

4月上旬の鼻づまりを発端に4か月の闘病~緩和ケアについては、また少しずつ書いておこうと思います。