此処からは見上げる事しかできない
貴方はいつも
夜空で歌い続けている
癒しの無いこの場所
右も左も不協和音ばかりで
僕は泣くことも忘れてしまった
胸の奥から繋がる糸
たった一つの心の拠り所
触れることは出来ないけれど
見守ってくれている
その歌声をずっと聴かせて
空っぽになりそうな僕を満たして
懐かしさと優しさが
凍えた体を温めてくれるんだ
忙殺と無機質に挟まれて
木々も今では何も奏でてくれない
あの場所はずっと ずっと
幾つもの命が歌っていた
僕だけの隠れ家はもう
壊されてしまったけれど
眼を閉じれば
色鮮やかな見慣れた風景が蘇るよ
貴方の声が聞こえるまで
僕は思い出ばかりに馳せていた
唯一の眠れる場所だったから
その歌声をずっと聴かせて
空っぽになりそうな僕を満たして
懐かしさと優しさが
凍えた体を温めてくれるんだ
貴方が歌う言葉たちが
僕の中に眠っていた言の葉を揺らす
知ってるよ その音色
今はまだ
歌えないけれど
時が来れば綴るよ
だから今は
何度も何度も聴かせて欲しい
その歌声をずっと聴かせて
忘れていた僕を起こして
懐かしさと 静けさが
眠った言霊を温めてくれるんだ