ライヴに燃えるバーンスタインの面目躍如たるブラームスの第一番である。
全体は遅めのテンポではあるが、この曲の多くの聴かせどころを全て押さえたと言ってよい名演。
ロマン的な表現性はかなりバーンスタイン流の濃厚なものではあるが、同時に作曲家としてこの曲の構築性も崩すことなく、むしろ主題群の有機的なつながりなどをかなり強く意識させる演奏でもあると言えよう。
さらにここではウィーン・フィルの弦の美しさを随所に浮かび上がらせる配慮もあり、彼らが細部において自発的に表情の変化や膨らみといったものを作り出している。
バーンスタインという指揮者はウィーン・フィルのコントロールを熱知した指揮者であることがよくわかる。
ブラームス:交響曲第1番ハ短諷作品68
バーンスタイン指揮
ウィーンpo.
録音:1981年10月 ウィーン(L)
初出:1983年11月 90MGO635~8(全集)
G POCG7023
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■フルトヴェングラー指揮 ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
フランス、ターラ社が発行しているフルトヴェングラーのコンサート・リストによれば、1951年~52年のシーズンの前半は主にウィーン・フィルとのツアーが行なわれ、フルトヴェングラーはその合間を縫って各地で客演している。
その際、10月27日にはハンブルクに立ち寄り、戦後結成されたばかりの北ドイツ放送交響楽団を振っている。
プログラムは当地ゆかりのオール・ブラームス・プロである。
そのなかの第一番がとてつもない名演なのだ。
第一楽章の序奏から異常なほどの高揚感に包まれ、全オーケストラが、まさに神がかりといって言い過ぎでない、熱っぽい演奏を繰り広げている。
これぞ、フルトヴェングラーの魔法。
ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
フルトヴェングラー指揮
北ドイツ放送so.
録音:1951年10月 ハンブルク(L)
初出:1998年3月 KKCC4230
Tahra KKCC4230


