少し前にネットでも話題になった事件。

■10代の妻にかみつくなどしケガをさせたとして逮捕された経済評論家の三橋貴明さんについて、裁判所は身柄の拘束を認めず、三橋さんは8日午後、釈放された。

 

この事件は、経済評論家の三橋貴明さんが10代の妻の腕にかみついたり顔を平手で殴ったりするなどして、約1週間のケガをさせたとして逮捕されていたもの。

 

東京地検は今後も継続して三橋さんの身柄を拘束するため、裁判所に「勾留請求」を行ったが、捜査関係者によると、東京地裁は「逃亡の恐れがない」などとして請求を却下したという。

 

裁判所が身柄の拘束を認めなかったため、三橋さんは8日午後、釈放された。

三橋さんは警視庁の調べに対し容疑を否認していたということで、今後は、在宅のまま捜査が続けられる。

(NNN2018年1/8)

 

在宅のまま捜査が続けられる、ということは再発の可能性があるということなのか、警察の監視下に置かれているということでしょうか?

この事件後、三橋氏はブログで夫婦ケンカを大々的に報道したマスコミを批判。

しかし、前妻のさかき蓮さんのブログやTwitterが注目を浴び、DVの常習性が疑われています

この事件に関して、チャンネル桜・水島氏は番組内で取り上げていましたが、歯切れの悪い内容には違和感を感じてしまいました。

この番組についての感想も書きたいと思いますが、今回は三橋氏の経済的な意見への誤解について。

 

経済評論家と呼ばれることが多い三橋貴明氏ですが、なぜかリフレ派、安倍政権支持者という扱いをされています。

三橋貴明氏は、反リフレ派、反安倍、TPPにも強く反対する立場です。

 

古い記事になりますが、三橋貴明氏が書いている「新経世済民新聞」の2016年10/17の記事では「いわゆるリフレ派の罪」という題で反リフレを明確にしています。

 

改めて、「デフレは貨幣現象」などと出鱈目を振りまき、金融政策偏重のデフレ対策を推進した「いわゆるリフレ派」の罪は重いです。

ここで言うリフレ派とは、フィッシャー方程式、

●実質金利=名目金利−期待インフレ率から、「期待インフレ率を高めれば、実質金利が下がり、デフレ脱却」という机上の空論を振りかざし、「日本銀行がインフレ目標をコミットメントし、量的緩和を継続すれば、期待インフレ率が上がり、実質金利が下がり、銀行貸し出しが増え、設備投資や消費が拡大し、デフレ脱却できる」という、岩田規久男教授らが提唱した「期待インフレ率理論」に基づき、経済政策を主導した人々を指します。

 

リフレ派の罪は、主に二つ。

 

一つ目は、「デフレは貨幣現象」という嘘っぱちの概念を広め、安倍政権にインプットすることで、金融政策偏重のデフレ対策が三年半も実施される事態になり、日本のデフレ脱却を遅らせてしまったことです。

 

デフレは貨幣現象ではなく「総需要の不足」という正しい認識が安倍政権にあれば、我が国はとっくにデフレから脱却できていたことでしょう。

 

二つ目は、金融政策偏重のデフレ対策で「デフレ脱却は可能」という認識を政治家に広め、結果的に財務省が主導する緊縮財政路線に加担してしまったという点です。

 

何しろ、フィッシャーの方程式を右辺から読めば、金融政策のみでデフレ脱却は可能なのです。

 

ならば、消費税増税をしてもいいんですよね。

緊縮財政をしても、デフレ脱却できるんですよね。

何しろ、デフレは貨幣現象なんですから。という話でございます。

(経世済民新聞2016年10月17日・三橋貴明・いわゆるリフレ派の罪)

https://38news.jp/politics/07873

 

という記事を書かれていました。

リフレ派は金融政策に偏っているわけではなく、市場に貨幣が行き渡った状態を作ることで財政政策が効果を発揮して、経済成長にも繋がるという考え方、お金を刷ればいいだけならインフレ目標を設定する必要はないはずですが、目標を設定してお金を発行しているわけですから偏重しているわけでもないし、緊縮財政には否定的、もちろん消費増税をしてもいいという考え方はしていません。

 

さらに「政府が緊縮財政を推進しようが、お金を発行すればデフレ脱却できるという「誤解」を政治家に与え、財務省の緊縮財政にお墨付きを与えてしまったのです。」とも書いていますが、アベノミクスの三本の矢は「金融政策」「財政出動」「成長戦略」最初から変わっていないはず…

(´・_・`)

 

さらに「一体、三年半、何をやっていたんだという話なのですが、浜田、岩田、原田の三名は、責任を採ることもなく、現在の地位にしがみつくでしょう。盛大に社会実験を実施し、失敗したことが明らかであるにも関わらず、主導者たちが何の責任も取らない。

与党はもちろん、マスコミも、野党も問題視しない。

まさに、この「なあなあ体質」にこそ、日本国の最大の問題があるのではないかと考えるわけです。」とリフレ派を批判。

 

これだけでも三橋貴明氏が「リフレ派」という分類は間違いである、と思いますし、3年半という視点で見るなら、景気の停滞を招き、アベノミクス効果をダメにした消費増税をリフレ派は批判していましたし、増税後の補正予算については少ないと批判していました、そういうことはスルー。

 

さらに事件後、最近財務省批判本を出したために捕まるかもしれない、と事件前にブログに書いていた事が拡散され、事件後に、ハニトラにかけられたのでは?とするコピペ・ツイートが流されてしまいましたが・・・

( ゚д゚)ポカーン

 

 

 

計画的に自分で「捕まるかも」という伏線をはり、擁護ツイートが用意されていたとしたら・・・

まさかの用意周到さですが、実は・・・ということなら怖いな~と思ってしまいました。((((;゚Д゚))))

 

三橋貴明氏がリフレ派ではないことについて、さらに詳しくまとめているブログをご紹介します。