
まだまだ夏のお話を引っ張っています・苦笑。
夏休みの最後のオープンキャンパス見学は、昭和大学となりました。
昭和大学の1番の特色と言えば、「1年時は寮」って言うことですかね。
山梨県にある吉田キャンパスで全学部の大学生がごちゃまぜになって寮生活をするんです。
医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の4学部の学生が同じ施設で寝食を共にし、
後々のチーム医療として大切なコミュニケーションスキルの土台を築いていきます。
というのも、昭和大学の一番のウリは「チーム医療教育」。
併設されている昭和大学の病院もその教育の1つの現場と捉え、
全ての学生が附属病院を教育実習先へと配属出来る規模の病床数を確保しているとのこと。
大学附属病院で患者さんから「学ぶ」事を何より大切にしている。
昭和大学の凄い所はここから先で、この「大学と病院の一体化」がきちんと教育に生きている。
実習は昭和大学の全学部の学生がチームを組み、
チーム医療として各専門学部の分野から何が必要か、
ある1つのケースを各専門学部の知見から意見を出し合い医療計画を練っていきます。
実習時間も通常薬学部に必要な実習期間は22週間ですが、
その他にも昭和大学の実習カリキュラムはアドバンスド実務実習が設けられていたり、
+αの臨床実習を学ぶ事が可能。
更に卒業後も「薬剤師レジデント制度」があり、昭和大学病院で2年間の薬剤師研修生として入職し、
専門性を高める事が出来るそうです。
というのも、医学部は実習時間が70週。
薬剤師は医師のフォローと言うイメージを持たれがちではあるが、
その実、薬学の専門家として独立していなければならない。
医師が独り立ちする為には実習が70週、その後研修医として2年間の勉強を強いられるのに対し、
薬剤師は圧倒的に経験数が足らないまま独り立ちをせざるを得ない状況になっている。
その為、より専門性が高く、経験を積んだ薬剤師になる為に必要なカリキュラムを昭和大学は独自に採用しているとの事でした。
実際就職先も昭和大学の附属病院が多く一度昭和大学に入学すれば、
そこで知り合った仲間と6年間勉強し、
既に行き来のある大学病院で実習を経験し、
寮や実習で顔見知った他分野の医師や看護師、理学(作業)療法士と共に勤務する。
元々昭和大学出身の医療従事者が多い病院での実習・勤務は、
指導医側がかつて経験した学生実習を理解されているし、
将来そこで働くと言う未来まで一定数思い描くことが出来るのは非常に心強いのではないでしょうか。
かなりよく練られたカリキュラムと構成だなと感心しました。
ここに入れば臨床薬剤師としては最高峰の教育と経験を持つことが出来、
更に将来の就職先もある程度安泰。
まさに憂いがない。
寮生活も家を出たい憧れの強いこころには迎合かな?
と思ったけれど、感想を聞いてちょっと思い描いていたのとは違ったようでした。
以下はこころの感想。
・1年時のみの全寮制も面白いと思ったけれど、そこにいる友達と交流したりしか出来ないので、多分バイトやライブ参戦は諦めなければならないだろう。
・土日は近くの富士急とかで遊ぶのだろうか?
・今は臨床薬剤師に一番興味があるので良い(臨床薬剤師になる人が全体の8割を占めている。他大学の就職割合と比べると物凄く偏っている)が、もし途中で臨床以外へ興味が移った場合はどうしたら良いかと不安になる。
・実習先の先生が、元同じ大学の学生だったというのはとても心強い。
・実習が多いのに薬剤師試験の合格率が高いという理由が気になる。試験勉強時間の確保はどうしているのだろう。
・担任制度はあれど、30人に1人の先生なので相談できるかどうかが不安ではある。しかしながら落ちこぼれがないよう努力して頂けると聞いて良いな、と思った。
とのことでした。
ちなみに昭和大学は染髪禁止。
近くの生徒さんがそこに難色を示し、親御様に
「そんなもので将来を決めるのはどうかと思うよ」
と言うようなことを言われていましたが、、、
我が子も同じ笑。
「高校でもダメ、大学でもダメだったら、いつ染められるの? 」
派手髪にしたいこころはそう言っています。
確かにね。
寮生活も今はコロナでお出掛けも制限、実家に帰るのさえ長期休みしか叶わないと聞き、
ライブ参戦どころじゃない!
と思ったみたい。
長期化してるこの世の中では、軽々しくその内収束するよ、とも声はかけられませんし。
将来も大切ですが、今も大切にして欲しいのでそういうところも含めて一番行きたいところを選んでくれたら良いな、と思います。
さて、今回薬剤師についてかなり突っ込んだ意見を伺うことが出来たので、そちらも併せて記録しておきたいと思います。
と言うのも、薬剤師を目指す人間としては必ずしも避けては通れない問題、それが、
「AIに置き換わる職業」
と言われている事ではないでしょうか。
常々薬剤師を志望する人はこの問題に直面します。
全自動調剤が可能ではないか。
門前薬局大淘汰時代、、、とな。
これを受けて昭和大学は、
実際に
・調剤の自動化は進んでいること
・AI化が進めば調剤は調剤補助員(薬剤師ではなくても補助的な業務を行う人)で事足りてしまう可能性があること
・AIが薬の説明をする時代が来るだろうこと
・薬局システムは完全自動化が実現する可能性があること
を教えて貰いました。
その上で、薬剤師は不要になるのか?
と言う問いに、
そうではなく、薬剤師へ求められるものが変わってくるのだと話しています。
例えば、
「病床で患者さんと向き合い、不安を取り除いたり先生に話せなかったことを聞き出したりする」
「先生とある患者さんの副作用や薬剤に対して話し合う」
「薬局窓口で相談を受ける」
など。
薬剤師は医師よりも遥かに深く広い薬剤の知識を持っている。
医師の処方箋と患者の症状の整合性を確認したり、より患者の症状にマッチした薬剤を選定出来るのが薬剤師である。
昭和大学は薬剤師に求められる資質として、
・医療人として患者さんや社会に貢献する気持ち
・相手の立場に立って考えることが出来る力
・人ときちんと話が出来るコミュニケーション
・薬物治療、医薬品に対する興味と探究心
・科学的思考
・行動力
が必要だと挙げています。
そのための昭和大学のチーム医療教育であり、卒業後の薬剤師研修制度であるという事でした。
お話としては主旨一環としていて非常に説得力があったんですよね。
納得しました。
その後は薬剤師体験として1型糖尿病患者への薬指導について模擬演習を行いました。
キャンパスツアーのような施設見学がなかったのがちょっと残念。
そんな感じのオープンキャンパスでした。
