7月10日19時13分
底地(すくじ)ビーチ
太陽がすごく光っていた
なぜこんなに光っているのか不思議で
それに波音も静かで耳に心地よく
人の気配もなくて
一人ぽつんと浜辺に座って眺めていた
石垣に到着したのは午後18時
東京では夕暮れ時
石垣では昼と変わらない明るさ
飛行機の中で印象的だったことが4つある
到着間際
石垣上空に入る直前
真っ青な海から
虹のかけらがちょこんと立っていて
それを撮ろうとして
動画を出そうとしているうちに
雲に覆われた
撮れなかったかと思っていると
白い雲の一部が光りだした
虹のゲートを通っている
そう思えた
海が綺麗なのはさることながら
空もすごく印象的だった
太陽が大きく見えたり
日没までも美しく
一生に一度
見れるかどうかわからない
緑閃光を見せてくれた
太陽が沈んだあとは
水平線が虹色に彩られていった
これが7月10日のことだった
7月11日もしあわせな一日だった
そして7月12日
空にあがる
石垣島の旅がとてもしあわせで
離れるのが淋しくなってきて
目に入ってくる海が
あまりにも綺麗で
ハートから湧いてくる涙が
こぼれおちる
成田に到着して
機内で流れた曲に耳を傾けていた
水平線が光る朝に
あなたの希望が崩れ落ちて
風に飛ばされる欠片に
誰かが綺麗と呟いてる
透き通るほど淡い夜に
あなたの夢がひとつ叶って
歓声と拍手の中に
誰かの悲鳴が隠れている
耐える理由を探しながら
いくつも答えを抱えながら
悩んで
あなたは
自分を知るでしょう
小さな宇宙人アミはペドロに告げる
地球以外の世界に
「偶然」という概念はないことを
すべてが必然に繋がっていることを
僕らの世界ではみんなが知っているからと
同じ日
私はしあわせを感じていた
その一方で
希望が崩れ落ち
打ちのめされている人がいた
断っておきたいことは
優越感ではないということ
地球で起きるのは
こういうことなのだと
無念さを痛烈に感じる
天使のような人
哀悼の意をもって記す