ビリーブには、とても長い期間通ってくれている子どもが多数います

 

幼児期から小中高を経て、今や社会人や大学生になっています。

もう、すっかり大人ですね(私たちから見たらかわいい子どもですが…)。

 

なぜ、こんなに長い期間、通っていただいているのでしょうか。

 

いろいろ理由はあるでしょう。

職場や学校以外に居場所があるということは、彼らにとって、羽を休める貴重な場所になっているのかも知れません。

それは、過ごしているときの表情からも伝わってきます。

 

ビリーブは居場所と言っても、ただの居場所ではありません

 

本人にとっては、自分のすべてをさらけ出し、それをきちんと受け止めてくれる、そういう場になっているのでしょう。

実際に、学校ではほとんど話をしない子が、ここではうるさいくらい話すケースが見られます。

ポツリポツリと本音を言う子もいます。

それは、日頃溜まっている思いを、吐き出しているかのようです。

 

それでいいのです。

人は、そういう場がなければ、心安らかに生きていくことが難しくなってしまいますから。

 

また、長期間通っているということは、私たちから見ると、1人の子どもを幼少期から成人期まで見続けられることを意味します。

発達を専門にしている者にとって、これ以上嬉しいことはありません。

子どもの人柄や性格、長所、課題など全体像を長期にわたり把握できるわけですから。

 

その上で、今必要なこと、そして今後必要になってくることをじっくり考え、授業の中でやんわりとアプローチしていくのです。

ビリーブはビシビシ訓練する場ではありませんから、子どもや保護者に気づかれないように(隠しているわけではありません)、あくまで楽しく、リラックスし、笑いながらいろいろな力を獲得することを目指しています。

 

その結果、何か問題が起きても、そんなに大きな問題にならず、なってもすぐに立ち直ることができる…。

あるいは、問題が起きないのであれば、それは未然に防いでいる…。

そういうことを目標にしています。

 

それは、何かができるようになることよりも余程価値が高いことと考えます。

なぜなら、できるだけ安定して、子ども時代を過ごすことは、その人の人生を守ることになるわけです。

 

私たちは、子どもにきちんと育って欲しい訳ではありません。

多少いろいろなことがあっても、子ども時代は何とか切り抜けて、20歳を過ぎた頃に、あるいは30歳を過ぎた頃に、徐々に輝き出せばよいと考えています。

小学生のときに必死に頑張って、大人になってしぼむより、大人になってから輝いた方が、人生楽しいじゃないですか!

 

実際に、ビリーブの先輩たちは、子どものとき、それはそれはいろいろなことをやってくました。

私たちが(親のように)学校の先生に謝罪したことが何度あったことか。

 

それでも、彼らは今、立派に仕事をし、大学の専門科目でよい成績を残すまでになっています

それは、子ども時代の彼らからは全く想像ができなかったことです。

 

つまり、個性的な子ほど、子ども時代のうちにつぶされてしまう可能性が高いのです。

居場所を充実させ、必要な力をやんわりと育てていけば、子どもはいつか花が開くことでしょう。

グングン伸ばすのではなく、ほどほどに伸びて、つぶれないようにすることの方が、子ども時代の過ごし方としてはずっと大事になってきます。

 

大きいお兄さん、お姉さんは、毎時間、自分たちの仕事のことや学校での様子を事細かく話してくれます。

話すうちに、自分の立ち位置が整理され、自分を客観的に見れるようになり、多少の反省と次への意欲が沸き出てくるようです。

こちらからアドバイスをすることはほとんどなく、たまに道を誤りそうになった時だけ、「そっちに進むとこういうことが起きる」と伝えています

 

すっかり大人になった彼らには、それで十分なのです。

 

保護者の方との長期にわたる連携も、子どもにとってどれだけ有効に働いたか、わかりません

本当に長い期間(十数年)通っていただき、心から感謝申し上げます。

 

6月もよろしくお願いいたします。

 

【発達支援教室 ビリーブ】

埼玉県北足立郡伊奈町学園二丁目73番地  
TEL 048-674-6610 

(受付時間 火~木、土曜日 9:00~19:00)