オーストラリアデーに想い、感謝すること | オーストラリアx日本3姉妹子育て&自分育て日記 ~自由に人生を楽しみたい~

オーストラリアx日本3姉妹子育て&自分育て日記 ~自由に人生を楽しみたい~

’頑張り屋長女’が摂食障害を克服し、オーストラリアで保育士→3女の母→在宅での仕事→大学生&通訳者になるまで。
そしてここからの、家族と自分の夢を叶える☆! 現在進行形の旅路を綴ります。
マルチリンガル子育て、異文化経験、心理学の話も登場☆

オーストラリア・パースで、3人娘の子育てをしながら通訳・翻訳の仕事しつつ、心理学を大学で勉強しているさくらマセックですニコニコ

 

私が学生としてオーストラリアへやってきて、夫と出会い、一度日本へ帰ったもののまた戻ってきて、オーストラリアで暮らし始めてから17年。

もう数年で、日本に暮らしていたときよりオーストラリアにいる方が長くなるんだと思うと、自分でもびっくりですが・・・

 

でも、私は実は生まれたときからオーストラリア人だったのかな? と思うほど、この国が大好きですニコニコ

 

広い国土、綺麗なビーチ、高くどこまでも蒼い空、水が少なくてもたくましく育つ緑。

 

 

オーストラリアに来たとき、なんだか呼吸がしやすい、と感じたことを、よく覚えています。

 

元々はっきり自分の思ったことを口に出すタイプで、あまり’他人に合わせる’ことが得意ではなかった私。

 

日本にいたときは、どこか自分を抑えていたような、自分自身でいられないような、気がしていました。

 

思春期に苦しんだ摂食障害も、母との関係性もあったけれど、みんなと一緒じゃなければいけない、痩せていなきゃ可愛くない、と思い込んでいたことは、大きな要因だったと思います。

 

(摂食障害ストーリーが気になる方は、こちらから読んでくださいね!→①~⑦まであります)

 

オーストラリアに来て、そのままの私を好きだと言ってくれた夫に出会ったのは、もちろん。

 

髪も肌も目の色もそれぞれ違って当たり前の、日本より笑顔が多く感じる、大らかな人々に囲まれ。

 

私の住むパースがまた独特なのかも知れないけれど、全体的にリラックスしていて、子どもや、家族連れにも優しい国。

 

シティの真ん中にある、無料の水遊び場。

服のまま濡れに行く我が家の娘たちと、それを笑顔で見ている周りの人たち。

 

パースは、豊かな自然と近代的な都市が隣接し、気候も穏やかで、世界一住みやすい都市と言われます。

(物価はちょっと高いです・・・最低賃金とか、福祉・手当も手厚いので文句言えないけど)

 

コロナが世界中で大混乱とロックダウンを引き起こしている中、そもそもが陸の孤島状態のパースはあまり影響もなく、いつも通りの生活が送れている幸運。

 

マスクも、隣の人と極端に距離をとる心配もなく、普通にシティに集まれる幸せ。

 

 

と思いつつ、迎えた今日、1月26日はオーストラリアデー=建国記念日。

オーストラリアという土地は当然昔からあったわけで、この日が建国記念日とされているのは、1788年に囚人を連れたイギリスの艦隊11隻がシドニー・コーブに到着した日なのです。

 

オーストラリアデーというと、各地で花火があがったり、お祝いムードが強い、お祭りの日のイメージが強いのですが、実は立場によって、受け止め方は色々。

 

↓で分かりやすく書いてあるのでお借りしましたが、特に、元からオーストラリアに住んでいた原住民の人々にとっては、辛く苦しい弾圧と迫害の日々の始まりとする、侵略記念日でもあるのですえーん

 

 

数日前、夜のシティに出かけたのは、オーストラリアデーへ向けてのイベントがあったからだったのですが、そのイベントが、これまでの、オーストラリアデーを手放し&無条件でお祝いするこれまでのものとは、一味違い、色々考えさせられました。

 

 

昔からこの地に根付いて暮らしていた原住民の歴史と文化を、尊敬・尊重すること。

 

原住民の人達を弾圧・迫害し、子どもを奪った歴史、今も表面化せずとも根強く残る、差別や偏見意識を認めること。

 

去年、私が、大学で必須教科としてとった”アボリジナル(原住民)の歴史”の勉強をしたのも、きっと影響してるんでしょう。

今、社会問題としてとらえられがちな、原住民の犯罪率や、生活の乱れ。

けれどその根底にあるのは、原住民としての文化を否定され、’白人’として生きるよう強いられた困惑からの歴史。

 

特にその中でも私の心をえぐったのは、前述にも書いた、’盗まれた世代’。

1800年代後半~1930年ほどまで、アボリジナルの子どもたちを、無理矢理親元から引き離し、’白人化’するために行った政策です。

 

政治的なことを考えると難しくなってしまうけれど、ただ、人として、同じ子どもを持つ親として、子どもを奪われた家族が、親といきなり引き離された子どもたちがどんな想いをしたのか、想像するだけでよい。

 

政府からの謝罪や保障、も必要だけれど、ただ、自分がその立場だったらと考えるだけで、自然と頭が下がり、手が合わさる。

 

 

ほんとは、このイベント、’水と光のショー’的な、エンターテインメント性の強いものだと思いこんでいたんです。

 

だから子どもたちも連れて見に行って、始まってみたら、あれ? 思ったのと違う・・・といった感じだったんですが(笑)、結果的にはすごく色々考えさせられました。

 

子どもたちにはちょっと難しい内容だったし、水で作られたカーテン? に、投影機で絵を映すというショーだったのですが、風の向きで、観客びしょぬれで、あまりしっかりは理解・見られなかったのですが。

 

子どもたちにとってハイライトは、イベントのあとに乗った、夜のメリーゴーラウンド(^^♪ 

 

友達家族と行ったので、それだけでも嬉しい、大はしゃぎの子どもたち。

 

もうすぐ10歳の長女もしっかりお楽しみ♡

 

 

 

イベントに行ったのは先週でしたが、当日の今日も、いつもだったら、花火が上がって、ビールを飲んで騒いで、の1日なのですが、少なくとも私は、色々考え、私たちの今いる場所、時、状況に、とにかく感謝の念でいっぱいの、1日になりました。

 

 

コロナもしかり、けれど世界を見れば、戦争や災害、飢えや病気も、日常的にある。

 

 

家族一緒に、この、平和で、穏やかな場所にいられること。

 

パース、オーストラリア、そしてもう少し視点を遠くすれば、この時代、この地球という場所に生きている幸運。

 

 

毎日を感謝し、笑顔で生きると同時に、これからは私にできる範囲で、少しずつ、恩返しをし、貢献していきたい。

 

その恩返しは、例えば私が勉強している心理学を使い、精神的に助けを必要としている子どもや若い人たちの助けになりたいということや。

 

大好きなオーストラリアの、綺麗な自然を守り、そして国を超えて、地球という私たちの生きる場所を、今もそしてこれからも、子どもたちにも、美しい地球を残してあげることや。

 

自分と家族の健康を守り、好きなこともして、人生を楽しみながら、他の人もそれを実現できるようお手伝いすること。

 

 

 

けれど、地球環境や、人々の健康を広い意味で守るのは、私一人ではできません。

 

 

だから、同じことを考えている、