始まりの奈良⑦ 笠山荒神社・長谷寺☆ | サリーのBe happy☆

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旅行のことからコミュニケーションのこと、日々のつれづれなど、記録もかねて綴っています。

次に向かったのは、近鉄長谷寺駅。

長谷寺に行くためではなく、目的地は「笠山荒(かさやまこう)神社」。

そこから、タクシーです。

 

「大倭神宮」が紹介されていたブログに、そこと”対”の神社であるとありました。

「大倭神宮」は、クシナダ姫のお墓、

「笠山荒神社」には、クシナダ姫の旦那様の”スサノオ”のお墓があると。

 

そこでまず心惹かれたのは、「大倭神宮」でした。

「でも、”対”ってことは、ここにもお参りした方がいいのかしら?

多分そういうことよね」と思い、ネットで調べると、、、

公共交通機関では、行けそうにありません。

片道40分くらいなら歩く覚悟はありましたが、とてもそんな距離ではなく、

最寄駅からタクシーしか、選択肢はありませんでした。

日ごろ乗り慣れていないから、料金の見当もつかず、恐怖でした。

家計の金融緩和が、なし崩し的に進行中であったとしても、心はまだ謹慎・自粛中。

さて、どうしたものか。

 

その時点では決められず、”旅の流れ”に任せることにしました。

 

で、”旅の流れ”は、「笠山荒神社」へ“GO!"。

「大倭神宮」にたどり着けていなければ、ここも”なし”だったでしょう。

しかし、奇跡的にお参りできたということは、

こちらも”行くべき”だということは感覚的に理解しました。

 

「行ったほうがいいと思ったのに取りやめたら、

結局帰ってからもう一度行くことになってね」

スピ仲間か誰かからか聞いたであろう言葉も頭をよぎり、

それだけは避けたいとも思いました。

 

近鉄長谷寺駅前には、タクシーはおらず、

公衆電話のところにタクシー会社の電話番号が大きくありました。

 

先に、老夫婦が長谷寺に向かうためにタクシーを呼んでいたようなので、

私はその運転手さんに、別のタクシーを手配してもらうようお願いしました。

 

すると、タクシーはすべて出払っていて、すぐには来れないとのこと。

どうしたものかと途方に暮れていると、その老夫婦が、

「長谷寺まで一緒に乗っていかれますか?」と声をかけてくださり、

私は即、二つ返事で、そのご好意に甘えました。

なぜなら、その運転手は"女性”だったのです。

 

タクシーとはいえ、それなりの時間、

見ず知らずの男性(運転手)と、未知なる山道の密室移動は、私にとってはかなりの苦痛なのです。

 

女性ドライバーさんと、とりとめのない世間話をしながら、車はスイスイと進み、

カチャカチャとメーターは上がって行きました。

最初にだいたいの金額を聞いてはいたものの、ドキドキしました。

 

到着したあと、メーターを倒して待っててくださるとのことで、ゆっくりお参りできました。

 

笠山荒神社

この時、いきなりスサノオ様のお墓を目指しました。

ブログにある説明のとおりに。

そしたら、その道にはロープが張ってあり、先に進むことを憚られました。

しかし、ここまで来たんだからと強行突破。

が、その場所を見つけることはできませんでした。

「確かにこの辺りなのに…」

(今思うと、「大倭神宮」のパターンと似てますね)

 

そこで、本殿で祈りながら事情をお伝えました。

そして、境内をウロウロ。

ふと、社殿の裏が気になって回ってみました。

 

すると、そこには道があって、さっき探したあたりに繋がっていそうだったので、

進んでいきますと、すぐに見つけることができました。

進んでいる向きが前とは反対、探していたシンボルが目の前に現れたのです。

 

 

そのブログによると、もともとは「檜原神社」にあったものを、

この地に移されたそうです。

 

「日・月・星」は、”妙見信仰”のシンボルです。

ここに、3500年前の出雲王スサノオが眠っているそうです。

 

良かった!

タクシーに乗ってここまで来て、ここにお参りできないのは悲しすぎます。

 

本殿の神様にご挨拶もせず、”いきなり”がまずかったのでしょうか?

そんな気がします。

何はともあれ、めでたし、めでたし。

 

ところで・・・この件、

私がタクシーとなって、クシナダ姫様をお乗せし、

スサノオ様のところにお連れしたのでしょうか?

真相は不明です。

 

この2箇所に行くには、現実的にも“タクシー”の役割・存在感が大きかったです。

ありがたかったです。

 

笠山荒神社の御清砂

 

帰り道、タクシーの運転手さんから、長谷寺のご本尊・大観音特別拝観の話を聞きました。

せっかくだからと、長谷寺にも立ち寄ることにしました。

 

タクシー料金は、5,070円。

5,000円を過ぎたら、すぐにメーターを倒してくれ、予定通りの金額でおさまりました。

 

一人でタクシーに乗って、5,000円使うという未知の体験をして、

大人の階段を一段上れた気がしました(笑)

記念にパチリ!

 

 

大観音様は、遠かった。

せっかくだからと思いついたのは良かったのですが、

本堂までが遠くて、果てしなく続く階段と坂道。

朝の三輪山登拝から始まって、箸墓古墳まで行って、、、

脚も腰も、クタクタのへなへなです。

もはや苦行。

 

 

そして、やっとの思いでたどり着きましたが、

モタモタしているうちに特別拝観の時間は終了していました。

 

普通に巨大な観音様を拝み、ホッと一息。

はたと気づいたことは、ここで終わりじゃないということ。

ここからまた歩いて駅に向かわなければなりません。

せめて途中でタクシーに…との希望もむなしく、

 感覚がわからなくなりつつある重い足を引きずり、

欲張りすぎたことを反省しながら駅に向かっていましたら、

また気になるところが・・・

見上げると、山の中腹までつづく長い石の階段。

 

「ごめんなさ~い!もう無理で~す」と、その欲を振り払って、先を急いだのでした。