認知的不協和理論に似ているのが『合理化(防衛機制)』。 | わがままカウンセラーの「おもしろき こともなき世を おもしろく」

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前回まで認知的不協和理論のことを書いたが、これに似てるのが防衛機制の『合理化』。

防衛機制とはフロイト父娘が考えた理論で、心が壊れないように無意識のうちに守る機能のことなのだが、『合理化』とはヘコむ事態が起きた時に、帳尻合わせをしてショックを和らげるシステムである。

よく挙げられる例が、イソップの「酸っぱい葡萄」。

ぶどう
キツネが葡萄棚に実る葡萄が欲しくて、ジャンプして取ろうとするが、どうしても届かない。

そこでキツネが捨て台詞を一言。

「あんなのは酸っぱい葡萄に決まってる」


好きなコにデートを申し込んで断られた男が「けっ! あんな性格の悪いヤツ、断られて却って良かったワ」と言うパターンだ。

ただ、この合理化というのがすべていけないというワケではない。

心が壊れないように、というのもそれはそれで大事だから。

しかし、やっぱり帳尻合わせは帳尻合わせであって、自分に対しての慰めっちゃー慰めだし、自分に嘘をついていることにもなる。

だから、これをいつまでもやっていると、『回避』という習慣付けになってしまう。

 



回避性パーソナリテイというと下記の特徴があるわけだが、これはある意味『合理化』だらけと言ってもいい。

・批判、非難への過剰反応や怖れ
・劣っている点は、必死に隠す
・人間関係に深入りできず表面的な付き合いしかできない
・自己開示できない
・失敗や恥を恐れてチャレンジできない
・高い自己イメージへの空想と、無意識に潜む低い自己評価 ・コンプレックスと、その反動のプライド



ということで、また長くなりそうなので続きはまた今度。

 

 

 

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