こんにちは、ひろきです。




『太平洋序曲』東京公演千穐楽が終わり、

1日が経ちました。




改めまして。


『太平洋序曲』東京公演を応援いただき、

そしてご観劇下さいましたお客様。



本当にありがとうございました!




『太平洋序曲』という作品や役を通して、

皆さんと同じ時間を共有し、そして

共に同じ時間を過ごすことができ、とても幸せでした。





さて。




まだ来月に、大阪公演もあり

大阪公演から『太平洋序曲』初観劇!


という方もいらっしゃると思うので、

できる限りネタバレ?にならないように

書いていきたいと思いますが…。





今から約2年前。



まだコロナの真っ只中だった時期に

受けた『太平洋序曲』のオーディション。





当時のオーディションは、とても違和感のある

オーディションでした。




オーディション会場には、zoomの画面越しに映る

演出マシューと音楽監督のキャシー。




彼らが映っている画面に向かって、

実技を披露してしまいそうになるのですが、



彼らの画面から少しズレた場所に置いてある

カメラに向かって実技を披露する。



という、当時はなんとも言えない違和感の中での

オーディションでした。



そう。



今回、我々はさまざまな場面で

踊っているのですが、





撮影:岡千里さん


実は…。



当時オーディションには

ダンス審査はありませんでした!




当時は歌と芝居の審査と、



できるものがあれば日本の芸(殺陣や日舞など)

を見せてください。


というオーディションでした。



2年前のことなので、演出マシューも

今回のように、「ここまで踊らせよう。」とは

思っていなかったのだと思います。



オーディションの時にやった歌と芝居は、

今回の『太平洋序曲』の中のものをやりました。


(どこまで書いていいかわからないので、

曲やセリフ場面は伏せておきます。)




そして、日本の芸(殺陣や日舞)の自由課題で

僕は日舞を披露しました。



幼少期に、日舞をかじった経験があり

皆さんよくご存知の「さくら」を自分で歌いながら、

扇子を持ち日舞を踊りました。



何がマシューやキャシーに

引っかかったのかはわかりませんが、



その後、事務所から合格通知の連絡をいただいた時は、

とても嬉しかったのを今でも覚えています。





そして、さらに嬉しかったのは

キャスト表をいただいた時。




この豪華なメンバーの中に

自分の名前があることがとても光栄で、


稽古が始まる前からワクワクしてました。




そして、2023年1月4日から始まった稽古。




初日の歌稽古から、ソンドハイムにも関わらず

キャストの声がすばらしく耳福。





とても興奮しました。





その後、立ち稽古に入っていくわけですが、



今回『太平洋序曲』は

キャスト1人1人に見せ場も多く

それはとても嬉しいことではありましたが、



同時に難しさやプレッシャーも感じていました。




毎日、役やシーンと向き合い試行錯誤し

「ああでもない。こうでもない。」

と考えながら、稽古に臨んでいました。




毎日のように、稽古や本番の夢を見たり

ある時は、寝ながら歯を食いしばっていたみたいで

朝起きたら、奥歯が痛い。


なんてこともありました。




ただそれらも全部ひっくるめて、俳優として


「とても貴重な経験をさせていただけている。」


と、今ではとても幸せな時間だったと感じています。



以前、「『ミス・サイゴン』東京公演を終えて。」

で、俳優として「とても“成長”できた。」

と書きましたが、


https://ameblo.jp/bejita-6340/entry-12762147029.html



今回もまた違った形で、作品に成長させて

いただいた。と思っています。


そして、演出マシューには

自分に今回の役たちを与えてくれたことに

本当に感謝しています。




マシューは、僕が

今まで自分が演じてきたことのない役を

たくさん与えて下さいました。




撮影:岡千里さん



上にも書いたように、それは僕にとって

難しく、とてもプレッシャーではありましたが、



僕の可能性を信じてくれた

マシューに、心から感謝しています。



「マシューからの手紙」




今回『太平洋序曲』のキャストに

選んでいただけたこと。




ソンドハイム作品に出演できていること。




そして、このカンパニーの一員として

『太平洋序曲』に携われていること。




ミュージカルに出演する、いち俳優として

とても光栄なことであり、本当に幸せです。





今は東京公演を無事に終えることができ

ほっとしておりますが、



少しお休みをいただいて、また新たな気持ちで

大阪公演に臨みたいと思います。




そして、きっと大阪で違う発見もあるかもしれません。


さらに進化・深化していきたいと思います。



『太平洋序曲』東京公演を応援下さった皆様。

本当にありがとうございました!



引き続き、大阪公演も応援のほど

よろしくお願いいたします!







藤田宏樹【プロフィール】


2023年3〜4月『太平洋序曲』出演予定
◆12歳で俳優デビュー
◆芸術大学声楽科卒業
◆レ・ミゼラブル/ローマの休日/デスノートTHE MUSICAL/俺節 等出演
◆東京国際声楽コンクール2位(1位無し)
◆大阪国際声楽コンクールエスポワール賞

【藤田宏樹 SNS】