人嫌いにも程がある | 桂米紫のブログ

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米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。

こんな賑やかで喧しい芸風なもんですから、「学生さんの頃からさぞかしご陽気だったんでしょうねぇ」みたいなことをよく言われますが……とんでもございません。

こう見えましてもわたくし、かなり陰鬱な青春時代を過ごさせて戴いておりました。

友達はびっくりするぐらい少ない方でしたし、何なら友達と居るよりも一人で過ごす方が好き……というタイプの人間でした。
まぁ、それは今でもあんまり変わりませんけども。

なので「寂しい」という感覚が、あんまり理解できません。

孤独な状態こそがデフォルトなのであって、逆に距離を詰め過ぎた人間関係には、ストレスを感じてしまいます。

パリピの人達の気が知れません。

でも人づきあいが苦手……というのは、つまり「ちょっとチケット買ってよ」と甘えられる人が少ないということですから、舞台人としては損しかありません。

けどまぁストレス感じながら生きるのは嫌ですから、この厭世的な性格と折り合いをつけながら、自分なりのペースで生きていくしかありませんわな。

つまり何が言いたいかというと……「猫が一番の親友」だって、別にいいじゃないの、ってことですよ。