こんな賑やかで喧しい芸風なもんですから、「学生さんの頃からさぞかしご陽気だったんでしょうねぇ」みたいなことをよく言われますが……とんでもございません。
こう見えましてもわたくし、かなり陰鬱な青春時代を過ごさせて戴いておりました。
友達はびっくりするぐらい少ない方でしたし、何なら友達と居るよりも一人で過ごす方が好き……というタイプの人間でした。
まぁ、それは今でもあんまり変わりませんけども。
なので「寂しい」という感覚が、あんまり理解できません。
孤独な状態こそがデフォルトなのであって、逆に距離を詰め過ぎた人間関係には、ストレスを感じてしまいます。
パリピの人達の気が知れません。
でも人づきあいが苦手……というのは、つまり「ちょっとチケット買ってよ」と甘えられる人が少ないということですから、舞台人としては損しかありません。
けどまぁストレス感じながら生きるのは嫌ですから、この厭世的な性格と折り合いをつけながら、自分なりのペースで生きていくしかありませんわな。
つまり何が言いたいかというと……「猫が一番の親友」だって、別にいいじゃないの、ってことですよ。