愚者の言葉 | 桂米紫のブログ

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米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。

人生が惨めで悲しいものだなんて、そんなの初めから判りきっている事で、それを今さら嘆いたって仕方ない訳です。
立ち向かって、闘って、抗って…それでも駄目なら、その時はもう潔く「降参でーす」と白旗上げてしまえばいいんじゃないかと思います。
そのどん底からしか見る事の出来ない得難い景色というものだって、きっとあるんじゃないかと思います。

人生は冒険であり、そして冒険にはいつだって危険が付き物です。
悩んだり挫けたりする事を、畏れるには及びません。
傷つかぬように賢く生きられれば、それに越した事はないのかもしれません。
でもずっとずっと未熟で青臭いまま突き進んでいく人生というのも、それはそれでまた一興なのではないかとも思います。