草葉の陰からロマンティカ | 桂米紫のブログ

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米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。

7月から我が家の猫になっためんちぼうるが、4月に他界した先代猫のこじろうに日に日に似てきておりまして、何だかとてもセンチメンタルな喜びを感じております。

「センチメンタルな喜び」って、自分で書いておきながらよく分からないんですが…つまりは「感傷を伴う嬉しさ」みたいなもんでしょうか。うん。やっぱりよく分かりませんね。

毛色も顔立ちも品種も違うはずなのに、ふとした時の表情だとか仕草、毎晩くっついて寝てくれるところだとか、あとお腹が空いたら早朝から僕の鼻の頭を甘噛みして起こしてくるという、愛らしいけどちょっと迷惑な行動まで、不思議なくらいにそっくりです。

たぶん「同じ環境で過ごす事によって、猫の性格形成にも何らかの影響を及ぼし、結果似たタイプに成長する」というような事なんじゃないかと思うのですが、最近はそうじゃなくて、「こじろうが草葉の陰でめんちを見守ってくれているから、似た猫になってきた」と思うようにしています。

なぜそう思うようにしているかと言うと…それはそっちの方が、ロマンがあるからであります。