明日、またネタおろしをします。
今年はちょっとハイペースで、今年に入ってからもう二席目のネタおろしです。
そして無謀にも、今週末にもう一席ネタおろしをします。
何故こんな“荒行”みたいな事になったのか、自分でもよく分からないんですが…とりあえず今は、今週末のネタおろしの事はまだ考えない事にして、明日ネタおろしする「天神山」の事だけを考えるようにしています。
落語には、【やってみて楽しいネタ】と、【実際やってみるとそれ程楽しくないネタ】があります。
後者には、演じながらめちゃくちゃ驚いてしまいます。
その驚きを台詞で表しますと…
「アレッ!? このネタ、○○師匠で聴いた時はめっちゃオモロかったのにィ~!!」
という感じ。
人が演じるのを聴いて面白いと感じたネタも、自分で演じてみると何だかしっくりこない…という事が、たまにあります。
自分の力不足が原因の場合ももちろんありますが、たとえ力不足だとしても、そのネタの事を心底好きになりさえすれば、頑張って稽古を重ね、そのネタをいつかモノにしてやろう…という前向きな意欲に繋がります。
そうではなく、何だか演じてみて初めて、「このネタあんまし好きじゃないや…」と気づく場合があるのです。
女の子に声をかけて、付き合ってみてから「この子あんまり好きじゃないや…」と気づく、みたいな…あ、いや、僕にはそんな経験はありませんけどネ。まぁ例えて言うならそういう感じだよ。
でもご安心を。
明日ネタおろしする「天神山」には、そんな薄情なネタったらしみたいな悪い気持ちは、一切沸き起こりませんでしたから。
「天神山」は、演じていてとても楽しいネタです。
そして登場人物達がみんな、僕の大好きな不器用者です。
周りに馴染めない、そんな不器用な“はぐれ者”達が織り成す、ちょっと歪んだファンタジー。
「天神山」を、僕はそんな風に感じました。
まぁそれを、上手く表現出来るかどうかはまた別問題ですが…。
『第21回 米紫の会』
●日時:2月17日(月) 19時開演(18時半開場)
●場所:鶴橋「雀のおやど」(JR環状線「鶴橋」駅中央改札/地下鉄千日前線「鶴橋」駅7番出口 各徒歩1分)
●料金:前売予約1500円/当日1800円
●出演:桂米紫「みかん屋」「天神山」/笑福亭鉄瓶「禁酒関所」/桂小梅「始末の極意」
●お問い合わせ:090-6678-7279【米紫落語会事務局】
是非見届けに来て下さい。