人生の早秋 | 桂米紫のブログ

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米朝一門の落語家、四代目桂米紫(かつらべいし)の、独り言であります。

やぁやぁ。

久しぶりの日記更新だヨ。

何だかイマイチ気分が乗らなかったので、日記を放置していたヨ。


その間に季節は移ろい、すっかり肌寒くなって参りましたね。


僕ももう、来年の春で四十になっちゃうヨ。

実感としては、ついこの間まで、まだ二十代だったような気がするのに…。

年齢と共に、過ぎ去る時間の速度が、速くなってきているように感じます。


最近、身体の疲れがなかなか取れません。

昔は一晩寝れば、翌日はすっかり元気になって走り回れていたのにネ。


人生が仮に八十年だとすれば、もうすぐ四十を迎える僕は、人生の約半分を生きた事になります。

季節で言えば、夏が終わって、秋に差し掛かろうというところですね。


秋は好きな季節です。

少し物哀しい季節ではありますが…嘆く事はありません。


秋は、行楽のシーズンです。

夏には青々と繁っていた青葉が、散る前に燃ゆるが如く真っ赤に色付き、山々を美しく彩る季節です。

猛暑の厳しさからも極寒の辛さからも解き放たれた、優雅で穏やかな季節です。

たっぷり謳歌せねば、勿体ない季節です。


でもやっぱり秋は、少し物哀しいです。


…いや。
案外“少し物哀しい”からこそ、秋は素敵な季節なのかも知れません。


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