独立してからの数年間、私の意識は完全な「治療家」でした。クライアントの「病気」や「症状」を取り除くことだけを考えていました。 

 

 

しかし、多くの人と向き合う中で、決定的な真実に気づきます。「病気が治ること」と「その人の人生が癒されること」は全くの別物である、ということです。 

 

 

症状が消えても、その人の生き方や心の在り方が変わらなければ、また別の問題が生まれます。

 

 

そんな葛藤の中で、私の進むべき方向を示してくれた出会いがありました。 「マクロビオティック九州」の仲間の一人でもあった、クラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)の先生です。

 

 

彼の施術は、力を入れて矯正するのではなく「ただ静かに手を当てているだけ」なのに、クライアントが深く癒されていくのです。

 

 

「ごく軽いタッチこそが心や魂の領域にまで影響を及ぼす」という学びは、私の在り方を180度変えました。そして、私は「病気を取り除く治療家」としての意識をきっぱりと手放すことにしました。 

 

 

技術で人を治すのではなく、その人の生命そのものに寄り添う「ヒーラー」として生きる。「ただそこに在る」という姿勢で優しく触れることで、相手の呼吸が整い、心も体も深くゆるんでいく。

 

 

「人の生命エネルギーが高くなりさえすれば、たいていの問題は自ずと解決に向かう」。この確信が、手愛手の最大の宝となりました。