福岡への引っ越しは新しい人生の始まりでしたが、同じ信仰の道を歩んできた妻とは方向性が決定的に分かれ、心の距離は埋まりませんでした。
結果的に妻とは離婚という道を選ぶことになります。
高校受験を控えた一人娘と離れて暮らす痛みを味わい、強烈な孤独感と喪失感、さらに罪悪感で、人知れず何度も涙を流しました。
自由とは、時にこれほどまでに重いものなのかと思い知らされました。
そんな孤独の淵にいたある日、福岡市内のカフェ(スタバ)でカウンターに座り、道ゆく人々をぼんやりと眺めていた時のことです。私は突如、見知らぬ人一人一人に強い愛おしさを感じました。
信者・未信者という区別などなく、「全ての人が繋がっている」のだと、はっきりと感じたのです。
すべてを失う経験は、本当に守るべきものが何なのかを教えてくれました。
そして、他者の痛みに深く寄り添うことができる人間になるための、必要不可欠なプロセスだったのです。
失ったものの大きさこそが、私がこれから手にしていく「本当のつながり」の価値を示してくれていました。
次回は、そんな孤独の中から出会った新しい「家族」のような仲間たちについてお話しします。