尊敬する人の死をきっかけに、私は信者仲間からの紹介で「整体」の世界に入りました。
家族を養うために「手に職をつける」必要があったこと、そして病に苦しむ仲間に「自然療法」という選択肢を伝えたいという強い思いがありました。
整体だけでなく、マクロビオティックや温熱療法など、興味の湧く自然療法を片っ端から学び始めました。
しかし、自然療法の「治癒力は自分自身の内側にある」という生命観を学べば学ぶほど、生命、意識、魂について現場で感じていることと、信じてきた宗教の教えとは、決定的に相容れないことに気づかされていったのです。
「私は、いずれここを離れることになる」と確信しました。しかし、私を構成する人間関係のすべて、そして家族の生活もその組織の中にありました。
このまま宙ぶらりんの状態でいれば自分が病んでしまうと感じた私は、ついに物理的に距離を取ることを決意します。私は家族を連れて鹿児島を離れ、福岡へと引っ越しました。
それは、30年近く身を置いた宗教の世界との決別であり、それまで築いてきた人間関係のすべてを失うことを意味しました。
次回は、孤独の中で迎えた新たな出会いと、そこから見えた「生命のつながり」についてお話しします。