音信不通の彼氏が音信不通になる前に、
毎日何度も交わしたWhatsAppのメッセージ。
約18ヶ月、ほぼ毎日やっていたことだから、
習慣になってしまっていて。
スマホを持つたびに、メッセージのチェックをしたり、
彼が最後に「オンライン」だった時間を確認したり・・・。
こんなことをしていては時間の無駄!と自分に言い聞かせ、
意志の力だけでどうにかしようとしても、
意志の力は弱い・・・。
人の脳の、理性を司る部分というのは、
ストレスがかかってくると、
機能しなくなるらしい。
だから、理性とか思考でやめようって思っても、
寂しいとか悲しいとか怒りの感情が出てくると、
それがストレスとなり、
理性脳はオートマチックに機能しなくなるのよね。
じゃあ、
ついついメッセージのチェックしてしまうような習慣を、
どうやって変えたら良いのだろう・・・。
智恵を絞った結果、
スマホの機種変更をすることにした。
「古いスマホを初期化し下取りに出す」ことを、
「手放す儀式」にしてみたの。
毎日毎日、メッセージを交わし、
写真や動画を送り合い、
何時間もビデオ通話した、
あの、ピンク色の iPhone8(古!)。
iPhone13miniに、機種変更。
なるべく、
iPhone8の起動方法や、
画面のデザインや、
触った感覚と違う、スマホにしなくてはと、思い・・・。
SE(三世代)の方がよっぽど安かったけど、
あまりにも、8に似ているから、
大事な儀式だと思って、
ちょっと奮発して、iPhone13mini にした。
誕生日だったし、自分をケアして労う理由は充分あった。
古い電話からのデータは新しい電話に簡単に移せてしまうので、
彼との写真は全部、新しいスマホに入ってしまった。
写真を消す勇気がまだない・・・。
でも、無理なことは、やらなくてもいいやって思って。
写真はそのまま、そっとしてある。
(私はどこかでやっぱり彼が戻ることを信じている)。
それでも、
あれだけお世話になったiPhone8を初期化し、
手放すことは、「儀式」だった。
彼とイギリスで何度も会って、
沢山写真を撮ったあのスマホ。
あのスマホから、データを全部消すことで、
恋愛初期の楽しかった思い出も、
恋愛が進むにつれ不安が増え、
ネガティブになってしまった私の態度も、
それで不機嫌になってしまった彼のことも、
一回全部、葬ることにしたのです。
そして、
音信不通の事実を受け入れることにしたのだ。
アップルストアでiPhone8を下取りしてもらい、
最後に電源が消された時、
ちょっと新しい一歩を、
踏み出せたような感じだった。
機種変更した電話にも、
WhatsAppは入っているから、
今日も数回メッセージのチェックをしてしまったけど、
その回数は大幅に減ったし、
新しいスマホでそれをやっていると、
意識と体験が、違うものとなる。
俯瞰している自分がいる。
自分が主体的に、何か変化を起こしたことが、
私に強さをくれた。
それが単なる、スマホの機種変更だったにせよ・・・。
それはシンボリカルな行為であって。
意志を体現することは、
パワフルなことなんだと学んだ日。