「お前の読書、進んでいないのでは?」

と言う無言の圧力、問い合わせに対し。

謹んでお答え申し上げます

 

こんにちはBJです。

今日は、中間報告です。

はい、今読んでいる本の内容についてです。

2つほど引っかかっていた問題を書いておきます。

 

第一に「宗教」。

それも一神教です。

宗教は苦手だと前に書きました。

今も苦手です。

人は、弱いから何か絶対的な力を持つものにすがりたい。

だから「神様」を作って安心する。

それが、私の宗教観でした。

 

なんか違うらしい。

 

どうも、多神教から一神教に移行した頃から変わってきたみたいです。

昔々は、自然災害や不思議な現象を引き起こす神様たち。

動物、草や木、はては道具類まで神様となる多神教から、唯一無二の一神教へ。

何故、一神教が隆盛なのか。

あまり深く考えていませんでした。

考えなきゃいけなかったみたいです。

あぁ、苦手なのに・・・

一神教の神様ですが、共通点があります。

 

人が大好き。

 

かなり人を優遇します。

特別待遇は、どうして起こるのか。

実は、人と神はある種の契約を結んでいると言う事。

人とだけです。

天国とか地獄とか、神の見えざる手とか。

輪廻転生とかもそうです。

善い行いは、自分に幸福をもたらし。

悪い行いは、自分を不幸にする。

善悪と言う行い自体の基準は、宗教が戒律として教えていたそうです。

 

「そうです。」ってそんな事、今さら何言ってんだ。

 

と、思ったでしょ。

思ってください。

人間と神との関係にあまり関心が無かったですもんで。

普通に「神様ってそうだよね。」って思っておりました。

でも一神教って人以外の動物や植物って、人より下に見てますよね。

 

何が言いたいんだ!

 

御苛立ちは、ごもっとも。

これが多神教となると話は別で、動物や植物の神様もいらっしゃる。

人が上ではなく、他の動植物と同列です。

神道とかそうでしょ。

何故、一神教は人を上位に置くのか。

そんな疑問など考えもしなかったのですが、ハラリさんが教えてくれました。

はい「ホモ・デウス」と言う本で、です。

プラトンさんの「国家」を補足できるだろうと勝手に思い込んで買った本です。

で、ハラリさんの考え。

 

人が、人以外の動植物を利用することへの正当化。

 

そうか人を上位に置くのは、人の勝手を認めるため。

これは、目が覚めるな。

凄いな、人間。

この世界は、食物連鎖の他に精神的階級が存在し、その最上位に人間はいる。

だから、神とも直接契約を結べる。

つまり、人以外はすべて人が勝手に殺したり摂取したり作り変えても問題ない。

ってこと。

思い当たる事が多すぎて怖いな。

これを深く堀っている最中です、はい。

 

第二に、プラトンさんの描く「ソクラテスさん問答」の違和感。

やっと分かりました。

推理小説と同じです。

推理小説を書く作家の皆さんは犯人を知っています。

至極、当たり前です。

ですが、色々なミスリードを経て読者を変な方向へ導きます。

真犯人に至る伏線も大事です。

それらを複雑に織り込んで最後に

 

ほら!これが真犯人!

 

って、持って行くでしょ。

伏線をすべて回収していくと分かるでしょうねって。

あれと同じです。

プラトンさんには、最後の答えが分かっている。

そこに持って行くために読者のミスリードを誘いながら問答を書いている。

妙にシックリくる例え話とか、絶対にイエスとしか言えない問答を仕掛けて。

 

ほら、ソクラテスが正しい!

 

そうなんだ、だから違和感があったんだ。

あまりに完ぺきな「例え話」そして三段論法。

普通こんな人いませんよって。

よどみなく相手の非を暴きだしていく。

こんな人、本当にいたらとても嫌です。

そばに居たら逃げ出したい。

 

とまれ、これで読書が進むはずです。

書き方が分かりましたから。

とは言え、面倒くさいのは変わらず。

本当にソクラテスさんってこんな人だったのですか?

ある程度の創作が入るのは、作者がいる以上しょうがない。

しかし・・・

居たのでしょうね、プラトンさん。

こんな人がそばに居たら、それは魅了されるか逃げ出すかのどちらかでしょう。

居たんだ。

こんな恐ろしい人が・・・

 

ではまた。

 

今回の読書。

私の頭の中で凄いことになってます。

でも、他人から見れば普段と変わらず。

テクテク散歩の毎日です。