マンガ(今はコミックと言うのでしょうか。)なんかでは、女性はとても魅力的な姿態で出てきます。

あれはいいのでしょうか?

私個人はいいのですけど、世の女性達は見て見ぬふりでしょうか。

 

こんにちはBJです。

欲望くんの第二話です。

ひょっとすると、とんでもない拾い物かも知れない「欲望くん」。

簡単にすみそうもない予感もありありですが・・・

 

前回、想像が出来るようになると「欲望くん」が、覚醒すると書きました。

知識欲から始まります。

幼い子供は、言葉を覚えることにより外の世界を知るようになります。

この言葉という物の「擦り合わせ」も興味ある現象ですけど・・・

それは今回とばして、言葉と言う武器を手にした欲望くんは、

 

囁き(ささやき)始めます。

 

囁きです。

これ欲しいよねとか、あれ食べたいよねとか。

ずっと囁き続けます。

耳元で、死ぬまで囁きを止めません。

怖いと思うなかれ。

この「欲望くん」こそが人間である証の最たるもの。

欲望がすべて達成されたら・・・

と言う仮定は無意味です。

何故なら、人は死によって終わりを迎えるからです。

だって最後の欲望は「死にたくない。」でしょ。

人に寄り添う「欲望くん」も終了。

終了しますよね?

文学、哲学、宗教、イデオロギー・・・

いろんな妄執はさておき。

とりあえず個人の欲望くんは消滅します。

 

では、その囁きを聞いてみましょう。

「マンションいいね。マンション買おうよ、中古でもいいしさ。都会でのマンションぐらし、憧れちゃうよね。買おうよマンション。」

「えっ、予算が心配?大丈夫だってローン組んでさ、アパートの家賃ぐらいだって販売員さんが言ってたじゃない。資産になるのよ。資産。アパートは取られるだけ、マンション買えば資産になるって販売員さんが言ってたじゃない。」

「その気になってきたでしょ。大丈夫よ、皆やっているんだから。投資用にしても良い訳でさ、投資用なら家賃収入もあるしね。うまくいくって販売員さんも言ってたじゃない。」

「決断は今しかないのよ。もたもたしていると、あいつが出てくるから。あの常識と言う仮面をかぶった理性がさ、だから出てくる前に決めようよ。」

 

こういう感じかな。

なにしろ饒舌ですし、囁かれている当人も乗り気な訳で、ひっくり返すのは至難の技。

理性君は常識と言う武器で対抗します。

 

「やめなって、販売員は売るために言っているの。貴方のためではないのよ。よく考えてみてよ30年のローンなわけでしょ。30年よ、何が起こるか考えてみた。」

「貴方の勤めている会社、30年もつの。もったとして貴方の給料はずっと上がり続けるの。他に欲しいものが出てきても我慢できるの。30年を甘く見ていない。」

「貴方自身の病気やケガ、全くないと言い切れる。ちょっと真剣に考えてみてよ。」

 

まぁ、見事な正論。

分かっているのですけどね。

悪魔の如き「欲望くん」は、反論します。

 

「んなこと言ってたら何もできないじゃん。おかしいよね自分の人生なのに楽しめないって言うのは。」

「投資用のマンションとか持っている人いっぱいいるよね。貴方の知っている人も持っているって言ってたじゃない。あの人たち全員が間違っている訳ないでしょ。」

「みんなやっている今がチャンスじゃない。貴方の人生だものやりたいことをやって失敗してもいいじゃない、やらないで後悔するよりさ、一歩踏み出そうよ。みんなも迷いながらも踏み出したんだから、ね!」

 

うまいこと言うな。

我ながら感心する。

理性君の常識論を感情論もしくは感覚論で迎え撃ちます。

だいたい欲望くんは理論的に考えるのは苦手のようです。

そのうえ、理性君の声は小さくて聞こえにくいのです。

理性君は反撃したいのです。

「みんな」と言う不特定多数の人、この人達はのっぺらぼうです。

顔も個性もありません。

そんな人達をどうやって信用するのか。

「みんな」と言うのは、ただの方便でしかない。

 

例えば、知り合いの人が進める。

「これは、儲かるから一緒にやろうよ。」

これね、進めている本人も不安なんですよ。

不安だから、多くの友人を誘い込んで安心しようとする。

マルチ商法が、よく使う手です。

みんなやっているから安心だ・・・ってね。

 

理性君は、おかしいから止めなさいと言うのですが、声が小さいのですよね。

欲望くんは、良く聞こえる声で何度も誘います。

考えてみれば「欲望くん」は、本能に根ざしているのです。

理性君は、常識とか知識とか後付けで習い覚えたものを根拠にしています。

それは、本能が強いでしょうね。

だから、欲望くんは押しが強いのです。

 

さて、この欲望くんから導き出される人の本性は「善か悪か」。

って、なんか違うでしょ。

欲望くんは、善悪から独立して有るように思えませんか。

欲望論を散策していました。

なんか違うな。

何故だろうと考えています。

綺麗ごと過ぎる(プラトンさん)、選り分けすぎる(エピクテトスさん)なんかしっくりこない。

やっぱり金鉱を掘り当てたのかもしれない。

「欲望くん」

ちょっとお付き合い願いましょう。

 

ではまた。

マンガの世界では、才能あふれた男もしくは隠れた能力を持つイケメンばかり。

現実とは大違い。

「転生もの」が多いのもうなずける。