自分に対する幻想。

それが一番やっかいです。

 

こんにちはBJです。

北条政子さんを調べていました。

すごい!!!

大絶賛!!!!

言うことなし!!!!

で、終わってもいいのですが・・・・

 

あまりに凄くてのけぞっています。

 

夫(源頼朝)が死んで息子達もいなくなって鎌倉幕府は北条執権制に移行します。

ところが、鎌倉幕府は上皇から賊軍のレッテルを張られて討伐対象になるのです。

正確には、弟の執権であった北条義時さんが討伐対象なんですけど。

 

賊軍(ぞくぐん)ですよ。

 

天皇を味方につけて賊軍を倒す。

その後の歴史は、天皇を味方につけることに腐心するのです。

錦の御旗の官軍になれば敵なし!

なわけで、賊軍に指定されると、ほとんど負け確定なんです。

なのに、この人(政子さん)。

 

凄いことに完膚なきまでに官軍を破ります。

 

賊軍が官軍を破る。

ビックリしたろうな貴族どもは。

おそるべきヒロインなわけです。

何しろ賊軍ですから、関東武士団も動揺するわけです。

鎌倉幕府か天皇か・・・・「どうすべぇ。」なわけです。

この腰の引けかかった関東武士団に対して政子様は毅然として立つのです。

「どうすべぇ。」武士団に

「何、言うとんじゃ!こん腰抜け!」

って感じで、涙ながらの大演説をぶちかますわけです。

 

皆心を一にして奉るべし。

これ最期の詞なり。

故右大將軍朝敵を征罰し、關東を草創してより以降、官位と云ひ俸祿と云ひ、

其の恩既に山嶽よりも高く、溟渤よりも深し。

報謝の志これ淺からんや。

而るに今逆臣の讒に依り非義の綸旨を下さる。

名を惜しむの族は、早く秀康・胤義等を討取り三代將軍の遺蹟を全うすべし。

但し院中に參らんと慾する者は、只今申し切るべし。

 

これね、大事なのは上皇を討てとは言わないところ。

上皇の周りに居る「三浦胤義」とかを標的にしたところなんです。

恐れ多くも上皇様に弓引くことはない、まわりの馬鹿どもを取り除けってことです。

そのうえ上皇側につく者がいても「どうぞ勝手にしなさい。」と言っております。

これで関東武士団は燃え上がった訳です。

 

のちの「承久の乱」と呼ばれるいくさです。

 

燃え上がったと言っても、そこは土着の豪族でして。

「鎌倉が勝てば鎌倉につき、京方が勝てば京方につく」のが武士の習わしであると公言

したりして。

予断を許さないわけですよ。

鎌倉側は、守るか攻めるか。

 

尼将軍政子様の決断の時が迫ります。

・・・・テレビ番組ふうですね。

 

ではまた。