気付いた事 | 華麗なるヲタ族 ~哀と自虐に満ちた独り言の日々~

華麗なるヲタ族 ~哀と自虐に満ちた独り言の日々~

ヲタクで変人、社会のはみ出し者を自称する広島のアウトロー【クズノキワミオヤヂ】が戯言・寝言・妄言・世迷言・虚言・失言・暴言などをグダグダ垂れ流す独り言ブログです。

どうもこんにちは。

管理人を山梨に置いて帰って1ヶ月が過ぎました。

あれから旅館の方から管理人の生活状況の連絡(手紙)を受けているのですが

管理人と再会した時も含め、いくつか気付いた点についてお話しします。





まず、管理人の記憶障害の性質についてですが、再会した時の様子や

わたくしの目が届いていない旅館での住み込み生活における

管理人の様子を知っている旅館の方の指摘から分かったことです。





管理人は過去の記憶は無いものの、過去に管理人がしていた習慣や癖……

例えば朝にラジオを付ける、食後に使った爪楊枝を必ず3つに折って捨てる

紙幣も小銭もズボンのポケットで持ち歩く、機嫌が悪いと貧乏揺すりをする

「あ、そう…」「ほおか…」と、相槌が素っ気ない(※単に口下手なだけ

常に飴玉やキャラメルなどを持ち歩くなど。





食の好き嫌いや食習慣に関しては

お刺身と和菓子が大好物、生のトマトと魚介類の卵・肝、辛い物が嫌い。

そして肉体労働者だった頃の習慣から食事に対してとにかく“せっかち”で

他人のペースに合わせなければならない外食を極度に嫌がり

加えて店員の対応やサービスにシビアで

お店の雰囲気が気に入らない・落ち着かない場所では食が進まないなど





知識・知能面においても

自分が長崎生まれの広島育ちである事を忘れていても

広島の風土や観光に詳しく、お国自慢を繰り返しますし

どうして知っているのか本人は思い出せないのに雑学や蘊蓄が豊富で博識。





雑務員の仕事でも管理人が失踪前(身体に麻痺が残る前)にやっていた

野良仕事や趣味のDIY、若い頃の造園のアルバイトの経験が活かされていたりなど

よくよく管理人を観察していると過去に関する記憶を中心に欠落した中で

それ以外の身体に染み着いた習慣や癖、知識や技能は全く忘れていないようです。





旅館の方によると、最近の管理人は甲府市にある模型屋さんや玩具屋さんを

ウィンドウショッピングをするのがマイブームらしく、つい数日前には

子供の頃に流行ったアニメ(ガンダム?)のプラモデルと道具一式を買い揃え

終業後や休みの日は部屋にこもってずっとプラモデルを作ってるそうです。





管理人の身の回りの面倒を看てくださる旅館の女将さん(20代前半)が

「○○さんはプラモデルが趣味だったんですか」と訊ねると

「別に趣味というほどじゃない」

「何となく無性に作りたくなっただけ」と、本人は軽い感じで言いつつも

慣れた手付きで組み上げ、拡大鏡で睨めっこしながら細かい部分を筆で塗る様子から

「片麻痺があるのに道具を使って色々工夫しがら器用に作業されてるんです」

「長い時には休憩無しで5~6時間はずっとプラモデルに向き合ってましたよ」

「きっと以前は専門性の高いお仕事についてて職人気質な方なんでしょうね」と

管理人の手先の器用さ、一つの事柄への長時間の集中力にはとても関心したそうです。





これらの話をお医者様に話したところ、管理人のこの特性を利用して治療を行えば

断片的に過去の記憶を呼び起こされ

記憶障害の治療に使えるのではないかと話されており

時間は掛かるものの、記憶障害になっている原因(ストレス)を取り除きつつ

作業療法やカウンセリングで記憶を拾っていくことで

記憶の全て、若しくは一部を取り戻せる可能性があるかもしれません。





記憶を無くした今の管理人は過去の苦しみや悩みから解放され

山梨で幸せに充実した日々を送っている事はもちろん分かりますが

管理人が自分自身や家族の事が分からないことによる不安や精神的負担

今の山梨に漂着した生活が長期化することによる悪影響や弊害を考えると

このままにしておくわけにもいきません。





失踪前の管理人は過去にアルコール依存や絶縁した兄弟姉妹からの精神的暴力

彼の男性としての身体の不具、コンプレックスだった学歴や収入を理由に

密かに婚約していた女性の両親から結婚を猛反対された挙げ句

その女性からも管理人の秘密や過去を理由に婚約を反故にされてしまったことで

結婚や家庭を持つこと、人並みの幸せを夢見る事をあきらめてしまった辛い経験から

 自暴自棄になってアルコールに溺れ、居酒屋やスナックで頻繁に暴れて乱闘を起こしたり

衝動的に自殺未遂を繰り返した時期もあり

近年では失業や病気で身体に麻痺が残って好きな事(ジムニーと写真)が出来なくなり

「死にたい」、「生きるのがツラい」、「生きてる意味がない」と繰り返し

今回の人知れず県外で自殺することも視野に入れて失踪した(?)管理人にとって

過去に向き合う事、思い出す事は彼にとって死ぬ事以上に酷なことかもしれません。





しかし、管理人が記憶を取り戻して早く広島に帰ってきてほしいわたくしとしては

例えわたくしのワガママでも、荒療治になってでも管理人の記録を取り戻したいです。





愛する人がこんな状態で彼はわたくしの事を思い出してくれない

彼の目にはわたくしの姿が映っていない──

これほどツラい事はありません……。