テーマは“エリート様なパイロット”…。
ここでいう“パイロット”とは航空機などの【操縦士】のことではなく、海運用語(?)の【水先案内人】という意味を持つ日本の文房具メーカーのこと。
そして“エリート様”とはコイツのこと。
↑スマホのへちょい&手ブレな画はご勘弁を…(汗)【パイロットエリートS】と言います。
その昔、ちょっとHな深夜番組【11PM】の司会や東洋工業(現マツダ)のCMで「排ガスに厳しい巨泉ですぞ!」のキャッチフレーズで有名な司会者、タレントの大橋巨泉さんがその昔、パイロット萬年筆(現パイロットコーポレーション)のCM中に唱えた「みじかびの きゃぶりきとれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ」という意味不明な呪文(アドリブ?)で有名な“はっぱふみふみの(人がCMで持ってた)万年筆”として大ヒットした万年筆で、この「はっぱふみふみ」がこの年の流行語になるほど一世を風靡したそうです(※私より一つ上の世代以上の中高年層の方には馴染みが深いようです)。
ちなみにこれは私の亡き父親が使っていたと思われる万年筆。
ネットで調べてみるとコイツはパイロットエリートSの中でも最初期の個体──昭和43~44年ごろ (私が生まれる数年前) ということで、大橋巨泉さんのCMが放映された年代とも一致し、既に50年近く前のブツ。
何故こんな年代物の万年筆を引っ張り出したかといいますと、話せば長くなりますが、利き手ではない右手で字を書く練習を兼ね、ブログにではなく郵便受けによく入れられている折り込みチラシの裏に愚痴や不平不満といった文字通りの“チラ裏”を書くのに弱い筆圧でも書ける万年筆が必要になったから←
んで、昔じい様にもらった戦前(1930年代)のモンブランを引っ張り出して使おうとしたのですが、随分昔に落として軸を割って壊してしまい、机の引き出しに仕舞い込んでいたことを思い出し、「こりゃどしてもこしても買わにゃならんか…」と考えていた時にひよこ(従姉)がカープ優勝セールの折に私の誕生日プレゼントとして前倒しで万年筆を買ってくれました(ありがたや~)。
ちなみにその万年筆は万年筆専門の業者に名入れ刻印を頼んだのですが、某国産万年筆メーカーの元職人だったじいさんが1人でやってるような小さなところ(隣の市)に出されたため、順番待ちで納入まで2~3ヶ月以上は掛かると言われ、ブツを受け取るまでの“繋ぎ”として代わりに使えそうな万年筆はないものかと自宅を探していた時に父親が昔使っていた万年筆の存在を思い出し、急遽ダンボールの中からコレを引っ張り出したというワケです。
とはいえ、なにぶん古い万年筆なので、現行のパイロット純正のカートリッジインクの規格が合うかどうか気掛かりでしたが、試しにこの前カープ優勝セールの折に万年筆と一緒に買い求めたカートリッジインク(ブルーブラック。1箱5本入り)を1本差し込んでみると問題なく挿入出来、カートリッジのグラつきやインク漏れも無し。
30分ほど待つとインクもスムーズに流れ出て、ちゃんと字も書けます。

↑利き手じゃない右手で書いているため、汚い字(※内容もカオスw)でスンマセン…(汗)エリートSを見つけた時に一緒に出てきたカピカピにインクが乾いて干上がってしまった空のカートリッジとは細かい部分で若干の差異はありましたが、差し込み部分の規格は変わっていなかったようです。
というのも、カートリッジ式の万年筆は基本的に各社でカートリッジの規格が違い、例えば【モンブラン】や【ペリカン】、【ウォーターマン】などはカートリッジの形状・インク容量である程度共通化された【欧州規格】(ヨーロッパ・タイプ)を使う万年筆もないワケではないですが、国産に限ればそういった統一規格はなく、パイロットにはパイロットのカートリッジインクしか使えません。
しかし、稀に同じメーカーでも違う規格のカートリッジインク(パイロットで一般的な【シングルスペア】に加え、過去に【ダブルスペア】という規格)を使う製品も少数存在し、万年筆も含めカートリッジインクも現行で販売されているなら問題はないですが、もし対応するカートリッジインクが生産終了などで既に作られていないとなると、それ専用に作られた万年筆はもう使えません。
こういったところは昔のフィルムカメラに使われたフィルム規格が生産終了し、現在はフィルムが手には入らなくてそれ専用のカメラが使えなくなってしまった“ポケットカメラ”や“APSカメラ”と似ていますね。
幸い、このエリートSはパイロットが昔から変わらず販売され続けている一般的な【シングルスペア】のカートリッジインクの方で助かりました。

昔使っていたモンブランよりも小さくて短い万年筆ですが、筆記状態では一般的な100円ボールペンとほとんど変わりないサイズ・重さなので、しばらくはコイツで字を書く練習。
まだ右手ではほとんどまともに字は書けない状態ですが「父親もたまにはこういうまともげなものを残してくれたもんだ」「万年筆を再び手にとってみるとやっぱり良いもんだ」と、このエリートSを手にとって眺めながらそう思いました。
こうなるとプレゼントで買ってもらった万年筆の名入れ刻印が終わるのが今か今かと待ち遠しいです。