
開けてみると…。

そう、戦前のパリス管ベルトです。
実はコレ、ネトオクではなく、この手の時計を集められている海外のコレクターの方(アメリカ在住の日系アメリカ人。この方の祖母の生まれ故郷が偶然私の住む町内の直ぐ隣の地区(当時は別の村)の出身の同郷になる広島県民)が“希望者の方にコレクションのパリス管ベルトをお譲りします”という触れ込みの書き込みをたまたま見つけ、すぐさまコンタクト。
詳しい話を伺い、譲っていただくにあたり謝礼についての金額交渉。
数度のやりとりを経て最終的にこちらの提示した額で先方が承諾。
金額交渉のやりとりや、海外送金、ブツが届くまで1週間ほどの間を経て、ついに私の手元にやってきました。

ちなみに謝礼の金額は160ドル75セント──日本円にして約20,000円くらいでした(←送金手数料や送料は別)。
基本的に消耗品という扱いになる時計ベルト──こんな薄っぺらな、特別に高価な革が使われているワケでもない(※見る者によってはただの薄汚いだけのボロ革…汗)革製品に注ぎこむ額として高いか安いかでいえば決して安い金額ではないですし、同好の諸兄から見れば「ぼったくり」「ネトオクの平均落札価格の相場より高い」と言われるかも知れません。
しかし、私はこの当時物のパリス管ベルトが欲しくて欲しくて仕方がなく、状態のいいものならこれくらいまでの金額を限度に出してもいいと判断したため、この金額を謝礼として渡しました。
元々私自身が“やつきご(=気が短い、落ち着きがない)”のせっかちな性分で、回りくどいやり方は好かないコトに加え、いつ手に入るか分からないネトオクで代物をいつまでもチンチンタラタラと探し続けるのはもうええ加減ウンザリしていましたし、状態がハッキリしないもの、この手の品に知識がない方が出品したものに手を出したコトにより被るであろうリスクに比べれば、高く付いても目利きのコレクターからしっかりブツの状態の説明を受け、鮮明な画像を何枚も確認させてもらい、状態のいい品を買い付けた方がまだ安全ですからね。
実際に時計の装着や資料にもならないほどの廃品同然のボロを掴まされるくらいなら、ここはやはり手堅くいくべきだと判断し、結果は正解でした。
しかし、それ以上に、海外へ渡った日本製のパリス管ベルトが約74年振り(※)に里帰りが実現したコト、日系人コレクターとのこのコレクションの譲渡を通じて遠い異国の愛好家と有意義な意見交換や交流を図れたコトは、ただ単純にネトオクを漁って物を買うのとは違うものがありますし、湿気の多い日本の風土や環境では考えられないほど状態のいいものを手にするコトが出来、貴重なコレクションを分けていただいたコレクターの方に本当に感謝いたします。
※コレクターによると、このパリス管ベルトはカートン単位で死蔵されていたものらしく、収められた紙箱には“昭和十六年九月”とスタンプが押されていたコトから年代が推定された。
あまりに状態の良い未使用品なので、時計を通す、腕に巻くのももったいないので、これはパリス管ベルトを自作する際の現物資料として大事にとっておきます。
でも、出費は痛かったのには変わりありませんので、しばらくはネトオクを眺めるのを止め、質素に生活します…(つд`)
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