なお、これから書く内容は素人が時計屋の主人や資料、ネットの情報を元に書いていますので、情報の信頼性に乏しい、間違った記述をしている可能性がありますので、この記事を読んで参考にされ、何らかの不利益を被って、こちらでは一切の責任は負いかねますので、記事を読むにあたり何卒ご了承のほどをm(_ _)m
あと、長文・拙い文章の羅列になりますので、興味のない方はどうぞ遠慮なく【戻る】を押して退場しちゃってつかぁさい(苦笑)
最初にも書いた通り、ただの覚え書きみたいなしょうもない内容なので…σ(^^;)
それじゃ、ザザーっと書いていきます。
このシチズンアラーム4Hは名前からもお分かりのように、これは“アラームウォッチ”、又は“リストアラーム”などとも呼ばれるコンプリケーションウォッチ(複雑時計)の一種です。
この手の時計に馴染みがない一般の方には「何じゃそりゃ?」だと思いますが、簡単に言えば目覚まし時計の腕時計(機械式)版と思っていただければ分かりやすいと思います。
ちなみに日本で最初にこの種のアラームウォッチを作ったの実はシチズンが最初らしく、このアラームウォッチは発売当時はそれなりに高価な品で、発売された昭和33年当時、9,200~11,000円ほどしたそうです。
当時の大卒初任給は10,000円ほどの時代だったそうなので、今の感覚だとおおよそ18~22万くらいの時計を買うようなもの(※)だと思います。
※もちろん、当時と今の企業物価指数の差(←ちなみにこの企業物価指数を元に当時のシチズンアラームの価格を現在の貨幣価値に換算すると18,400~22,000円ほどになり、実は昭和33年と今の物価の差は約2倍しか違わない)と今と昔の所得の差(←大卒初任給を基準にすると約20倍)を見ると、当時の平均的な庶民の可処分所得(税金や社会保険費などを差し引いた所得)は今よりもずっと少なかった貧しい時代ですし、当時の時計は外国からの舶来品──今で謂うところの“ブランド物の高級時計”── を除けば廉価な大衆時計とされる時計であっても“贅沢品”であり、今と昔では時計を買うコトの“重み”が全然違うと思いますから、単純な比較は出来ないかも…。
それにも関わらず、ビジネスマンを中心にこのシチズンアラームはよく売れたようで、昭和33~43年頃までの約10年間に渡り販売され続けたシチズンのヒット製品だったとか。
ただ、初期の頃の製品はディスク型のアラーム指標を持つジャガールクルトの【メモボックス】というアラームウォッチにクリソツ(というか、モロにコピー)だったようですが、このシチズンアラームは一般的なアラーム針を持つアラームウォッチに改められています。
↑ジャガールクルト・メモボックス
↑シチズンアラーム(初期型)こうして見るとよく似てますよね…σ(^^;)
このコトからジャガールクルトから苦情があったのかどうか定かじゃありませんが、このタイプのシチズンアラームは現存数が少ないコトから、きっと“大人の事情”で直ぐに作られなくなったんだ思います(苦笑)
なお、中身の機械に関してはジャガールクルトの機械のコピーではなく、エボーシュメーカーのAS(ア・シールド)社の傑作アラーム機械になるAS1475を参考にした思われます。
↑これがAS1475の機械。ちなみに時計はロレックスのセカンドラインになるチュードルの【アドバイザー】)
↑こちらがシチズンアラームの機械(17石)。AS1475とは細部は異なりますが、全体的によく似ています。まぁ、時計に限らず、昔の日本も例えば“カメラ”や“クルマ”にしてもどこぞの隣国(笑)みたく多かれ少なかれ“パクリ”やら“模倣”やら何やらやっていた時代もあるようですから、このシチズンアラームもそんな日本の時代背景や世相を表した品と呼べそうですね。
ただ、このシチズンアラームは外装や機械も含め仕上げは良好であり、耐震装置はシチズン独自のパラショック、石の数も参考元と思われるAS1475の17石よりも4石多い21石のモデルもラインナップされるなど、自前の技術を一部取り入れたり、機能や品質向上を狙った改良や強化を施すなど、ただのコピー品ではないあたりはさすが日本製といったところです。
日本って外から入ってきたものを上手く取り入れ、独自にアレンジして自分たちの文化に取り込んでいくというコトに秀でているお国柄というか、民族性みたいなものがこういう物作りの分野では良い面に働いていて、自分も日本人だけれど、日本人ってスゴいよなぁと思います。
安いけど、外国製と遜色ない品質となると、この年代の国産時計も捨てたものではないです。
ちなみに文字盤に入った“41”に見えるものは41ではなく“4”と“H”を組み合わせたロゴで、この“4H”とは【Four Hands】──つまり秒針、分針、時針と同軸に配置されたアラーム針を含めた“4つの針”を意味します。
なので、この時計は中三針式であって中三針ではない“中四針”なんですね(苦笑)
シチズンもそういう意味も狙ってこのロゴとネーミングを付けたのなら、シチズンもなかなか良いセンスをしてますね。
こうして見ると、作りや仕上げも良く、太いラグ、ドルフィン型の大きな針、中心部が一段低く凹んだ凝った作りの文字盤、変形型の楔型インデックスなど、デザイン的にはあまり古臭さを感じない、今でも高価格帯の“大人の高級時計”にありそうな堂々たる面構え、ケースサイズや厚みも現代の平均的な紳士時計にも見劣りせず、尚且つアラーム機能付きと、アンティークでありながら実用的な時計だと思います。
現代においては電子アラーム(ビープ音)付きの廉価なデジタルウォッチのみならず、ガラケーやスマホにもアラームは標準で付いていますし、さらに今ではリコーからアラーム機能に特化した【シュルード・リマインダー】という電子アラームとバイブの両方(又は片方)で任意に設定した時刻を最大5つまで鳴らすコトが出来る、電磁誘導方式の充電バッテリーで駆動するハイテクなクォーツ時計もあるため、今となっては廃れたタイプの時計ですが、音は意外に大きく、電子アラームのみの時計やポケットに入れたガラケーやスマホのアラーム+バイブよりは気付きやすく、これが意外に便利です。
まぁ、オイラの場合はビジネスの場で使用するという機会はまずないので、もっぱら趣味のアイテムやコレクションにしかなりませんけどね(苦笑)
でも、今では国産のみならず、外国産でもあまり見られなくなった機械式のアラームウォッチですから、例えばこれを身に着けて飲み会に行ったりすれば話のネタとして時計好きの方のみならず、時計に興味のない方でもそのギミックに驚くコトは請け合いでしょうね(^^)
本来の目的用途とは違いますが、場を盛り上げる面白アイテムとして使えるのも、往年の高級時計でありながらどこか親しみやすさがあるのは、このシチズンアラームの魅力というか持ち味なのかなぁと、手にとって眺めながらそう思いました。
せっかくコンディションのいいキレイは個体ですから、暇な時にでもチマチマと風防を磨いて傷取りをし、近いうちに新しい革バンドを見繕って交換してあげたいですな(^^*)