
シチズンアラーム4Hです。
これが昨日の記事にちょっとだけ写っていた時計の正体です。
ちなみにこれは行きつけの時計で「国産のアンティーク時計で何か面白いものはないか」と、店の主人に訊ねたところ、「うーん…ちょっと待っとって」と、店の奥に消えてしばらくすると「あんさん、この前のG社のアンティークを勧めた時は“金色の時計はあんまり好きじゃない”って言っていたけど、コレなら絶対気に入るはずだよ」と言って持ってきたのが“コレ”でした。
↑大きさの比較用に一枚。モーリス(左)は35mm、シチズンアラーム(右)は38mm(※いずれも竜頭は含まず)前回勧められた某永世中立国G社謹製のスモセコもそうでしたが、このシチズンアラーム4Hも非常に状態が良い個体。
もちろん、文字盤の中心付近にはよーく見ると日焼けによるコーティングの剥げ(?)みたいなまだら模様が見えますし、12時のインデックスに接する面の一部に小さな黒い染み、ゴミの混入も見られ、ケースも使用傷はありますが、深刻な打ち傷やメッキの剥げもなく、全体的には遠目には気にならないレベルの美品です。

どういったルートで仕入れているのか尋ねても「そこは企業秘密だよ(苦笑)」と、やんわり返されましたが、時計の“出所”に関しては教えていただけるコトが出来、何でもコレはつい最近亡くなれた時計コレクターの収集品だそうです。
裏蓋の内側を見せてもらうと、裏蓋には前回のOH歴を示す“H23.12.8”と書かれており、OHしてまだ4年も経っていない個体のようです。
よく見ると、このOHされた年と日付は奇しくもちょうど70年前、日本軍がハワイの真珠湾を攻撃し、太平洋戦争が勃発した日──まぁ、たまたまの偶然でしょうが、実はこの年の12月は私の父親が生まれた月(太平洋戦争勃発の翌日)でもあります。
父親は4年前の7月に亡くなりましたが、その亡くなった年と同じ年に、父親の誕生日と1日しか違わない日にOHされていたコトに奇妙な縁を感じずにはいられません。
なお、伝聞によれば、この時計は元々シチズンアラーム専用の純正化粧箱に取説や値札、帯などの付属物(※)と一緒に保管された状態だったらしく、亡くなられたコレクターは少なくともこの時計を使っていた事実はないそうなので、純粋に“コレクション用途”だったのかもしれません。
(※この手の純正化粧箱や付属物は単品でも時に時計本体よりも高値で取引されるようで、これらは別の業者にバラで売られてしまったそうです…。残念…)
ただ、付いているベルトや尾錠はメーカー不明の社外品でオリジナルではないコトから、このコレクターもまた別の誰から手に入れ、もしかしたら何人かの人の手を経ている可能性があるかもしれませんね…。
なお、店の主人にチェックしてもらったところ「OHから時間は経ってるけど、特に油が流れたり、乾いてる感じもしないし、ゼンマイを巻けば調子良く動くから、たぶんこのまま使って大丈夫だよ」とのコト。
「ウチではOHしていない買い付けたばかりの個体だから、保証は一切付けられないけど、その代わりあんさんの気持ち(言い値)で譲ってあげるよ」というコトで、店主のお言葉に甘えて譲っていただきました。
んで、買ったお値段はという……ここで書くとマニアやコレクターから激しい顰蹙や妬み、僻みを買いそうなので、具体的な金額は伏せておきますが、オイラが昔、一週間に吸っていたタバコ代(当時愛飲していた“缶ピース”の16~17缶分)と週に3、4回は通っていた行きつけの居酒屋の飲み代(日本酒を3合、つまみを少々)に相当する金額──とだけ書いておきます…σ(^^;)
慢性金欠病のオイラには言い値で譲るという話はとても有り難い申し出でしたし、以前にOHの料金をまけてもらったり、モーリスの時計をジャンク扱いとはいえ、いくつかタダで譲っていただいたり、貴重なモーリスの補修部品やその寸法や種類を記したメモをオマケで渡してもらったりと恩義もあったので、少しはお店にゼニを落としていかねば申し訳ないと思い、昼食代と帰りの交通費を除いた所持金を全て出しました(笑)
今まで買った中古時計の中では最高額ですから、結構痛い出費ではありましたが、ここまでコンディションが良いにも関わらず、相場の半額以下、格安で手に入ったのだから、貧乏人のオイラにとっては過去最高の収穫と言えます。
しばらくは悶々としていた物欲も収まりそうです(苦笑)
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