例の萌え栗鼠について | 華麗なるヲタ族 ~哀と自虐に満ちた独り言の日々~

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ヲタクで変人、社会のはみ出し者を自称する広島のアウトロー【クズノキワミオヤヂ】が戯言・寝言・妄言・世迷言・虚言・失言・暴言などをグダグダ垂れ流す独り言ブログです。

あれからいろいろ調べたり、周防大島町の時計屋に持って行って中身を確認してもらったりしていくつか判明したコトがあるので覚え書きのチラ裏記事を…(苦笑)

あ、その前に…一つだけ書き忘れていたのですが、このモーリスは手巻きでは手巻き付きの自動巻きです。

当初は“手巻き時計という触れ込みで手に入れたのですが、実際に手にとって見ると釣り道具のリールを巻くような“チリチリチリ音”──そして時計の中で何かが動く手応えがしたため、試しに振ってみると動き出したコトから“自動巻き時計”と判明。

売り手側に時計の知識がなかったらしく、振ると異音がするという理由でジャンク扱いでした…σ(^^;)

もちろん、機械的な不具合はありませんので稼動品です。





んで、このモーリスに積まれていた機械がコレ↓です。











フェルザ(又はフェルサ)社の【FELSA 690 BIDYNATOR】という自動巻き機械。

設計年は1942(昭和17)年と、戦時中の頃の機械のようです。

なお、画像は拾いで、時計メーカーの刻印や石数、仕上げは異なりますが、それ以外はモーリスに積まれている機械と同一です。

機械こそモーリス自社製ではありませんが、自動巻きでは当たり前となった、全回転(Around Rotor)に加え両方向(Bidirectional)の巻き上げに対応した自動巻き機械を世界で最初に作ったのはこのフェルザ社らしく、このモーリスに積まれたFELSA 690(←世界初の両方向巻き上げを実用化したFELSA 410の後継機)も信頼性の高い自動巻き機械だとか。





※有名なところだと昔の【ブライトリング】がこの機械を使っていたとかいないとか(←その辺は情報元がハッキリしないので真偽のほどは不明)。





ただ、フェルザ社の古い自動巻き機械を積んだ時計はあまり現存数は多くないようで、日本でもあまり出て来ないらしいので、通な時計ファンが好んで欲しがる機械のようです。

何の予備知識もなく、何気なく手に入れたものですが、調べてみると何やら素性の良い、名の知れた機械を積んでいるようでちょっと得した気分です(^^*)

あと、中身の機械を見る限り、モーリスが自社で丁寧に仕上げが行なわれているようで、綺麗に磨かれたロータリーにはシンプルに“MOERIS”と金色の刻印が入っていました。

しかし、ただ仕上げや調整をしているだけではなく、このモーリスに積まれたFELSA 690はオリジナルにはない秒針規正(ハック機能)が付いているコトから、おそらくモーリスが機械単位、又は部品単位で買い付け、独自に改良を加えたんじゃないかと推測されます。

モーリスは廉価な時計にはエボーシュをよく使っていたそうなので、これもそんなに高い時計ではないと思うのですが、仕入れた機械をただポン付けするだけでなく、仕上げや調整はもちろん、機能面でもちゃんと付加価値を付けているあたり、モーリスの時計作りに対する姿勢が見て取れます。

自分の中のイメージではモーリスは時計としての実用性やコストパフォーマンスに重きを置くブランドですが、コストが許す範囲内で出来る限り時計としての品位は保てるだけの仕上げはしっかり為されており、中堅ブランドとはいえ、モーリスも十分立派なブランドだったんだなぁと、改めて感じました。

まさにオイラのような小市民たる庶民がアンティーク時計を楽しむ上で非常に強い味方です(苦笑)

こうしてこのモーリスを眺めていると、昨今の並の機械を積んだ自動巻きよりは質感も良く、手作り感のある上質な作り込みから、やはりこの年代のスイス時計は気合いの入れようが違いますね。

まぁ、結局…何時ごろの年代のどういった位置付けの時計になるのか、機械だけでは判然としないため、何も分からず仕舞いなのですが、こういった変わり種なモーリスがまだ他にも存在するのかと思うと、モーリスもなかなか奥が深いです(^^)



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