

見ての通り、7時方向、ケースの足に2~3mmくらいの大きさの打ち傷があったり、プラ風防も細かい擦り傷が多くスリガラスとまでは言わないものやや曇っているなど、それなりに使用感はありますが、この打ち傷以外は特に目立つようなひどい傷はなく、サビによる腐食も外見上は見当たらないため、50年近く前の古い時計にしてはまぁまぁ良い状態。
試しに1回、シャカシャカ振ってゼンマイを巻き上げ、平置きで1日の日差を計ってみましたが、日差は-62秒。
手巻きが付いていない&自動巻きは構造上、手巻き時計と違って“巻き切り感”がないので、どれだけ巻き上がっているのか分からないコト、1日の日差しか見ていないコト、当然測定器などは持っていないコトから、正確な精度は分かりませんが、異常に遅れているという感じはしないので、ちゃんとOHに出して歩度調整をしてもらえば多少は改善されると思われます。
ただ、それより問題なのは付属する金属バンド。
見たところ純正品ではなく社外品(マルマン製)で、バンドはステンレスのコマが4つに分割された形で、その内の2つは弓形の大きな一体成形のコマでバンドの約2/3を占めるというあまり見慣れないタイプ。


(※バンドというよりも腕輪や手枷みたいな感じで、何となくポリ屋の持ってる“ワッパ”を連想してしまい、何かとポリちゃんの世話になっていたオイラとしてはどうも好きになれないタイプの金属バンドです…苦笑)
しかし、留め具は現在主流のワンプッシュ式のクラスプではなく、爪を溝に引っかけて止めるだけの古いタイプで、その肝心の留め具の爪が磨耗して溝に留まらず。

ならば溝に引っかけるテンションを少し強くしてやろうと、傷が付かぬようペンチで爪をほんの少し曲げてやろうと思いましたが、爪の付け根が金属疲労で既に折れる寸前──下手に曲げればポッキリ折れてしまうだろう。
こうなるとバンドだけはどうしても交換するしかない。
持ち主であるひよこは「バンドを留める金具が壊れてるから新品に交換してもらってもいい」「にぃくん(←私)にお任せする」とのコトなので、バンドの交換くらいなら店に任せなくてもオイラにも出来るから、ここは経費削減(技術料の節約)のため、自前でバンドを交換してやろうと思います。
革バンドならいくつか安いヤツ(3kくらいのカーフ)がストックにありますし、社外品の金属バンドなら今はそれなりにしっかりしたものが安く売られているため、バンド代もたかが知れている。
ひよこのお父さんへの恩返しなんだから、浮いた技術料分を予算に上乗せしてもう少し質のいい替えのバンドを買ってもいいかも。
(完全に趣味丸出しだけど、このセイコー5には黒系や赤茶系の革バンドが似合う気がするから、個人的には革バンドを付けたいな)
OHの前に家電量販店の時計コーナーにある替えのバンドをちょくちょく気にしながら覗いてみよう。
かなり贔屓目ですが、このセイコー5、手にとってよ~くまじまじと見てみると、ケースのデザインの妙といいますか、自動巻きにしては見た目もスマートな薄型でとても品のいいデザインで、顔(文字盤)もなかなかの別嬪さん。
見た目はそこそこにヤレていますが、このまま整備もされず引き出しの肥やしになるなんてもったいない。
ビンテージなセイコー5の中では作り込みが良かった頃の機種ですから、コイツはキッチリお色直ししてやらねば。
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