2021年12月16日(木)
 相変わらずブログを書く意欲が全く湧かず(そのため「ザ・ビートルズ:Get Back」の感想も今回は見送り)、数ヶ月放ったらかしにしてある映画鑑賞や読書の備忘記録でもアップしようかと思って手をつけたところ、余りに数が多すぎて収拾がつかなくなってしまっている。
 
 そこでインターネットの記事で見かけた「男はつらいよ」の海外初の全作一気上映について簡単に紹介することでお茶を濁すことにしたい。
 (過去関連記事 「男はつらいよ」全50作鑑賞→https://ameblo.jp/behaveyourself/entry-12645311227.html)
 
 これは、エッフェル塔近くにある「パリ日本文化会館」が開催する「Un an avec Tora san」(寅さんとの1年)と題する企画で(★)、年明けの1月4日から約1年間かけて、「男はつらいよ」シリーズ全50作(と称しているが、上の過去記事にも書いた通り、実質的には49作)を上映していくというものである(おそらくは最新の4K修復版で上映されるものと思われる)。

 ★ https://www.mcjp.fr/ja/agenda/une-annee-avec-tora-san.←その後削除されリンク切れ

 

 本当かどうか確認した訳ではないのだが、今回のような形で同シリーズが海外で全作上映されるのは初めてとのことで、それが映画発祥の地(のひとつ)フランスという国で実現することになったのはどういう訳なのか(そしてどういう意味があるのか)、つらつら考えてはみたものの、正直よく分からないと言うしかない。
 
 50代半ばの古臭い中年オヤジである私が見ても、「男はつらいよ」シリーズには「MeToo」だの何だのとあれこれやかましい昨今の世の流れに決してそぐわない部分が多々あると思われるのだが、過去の作品ではあれ、そうした内容を含むこのシリーズが、現地在住の日本人のみならず、フランス人観客にどう受けとめられるのか興味がなくはない。
 もっとも海外初の全作上映とは言っても、会場は「パリ日本文化会館」という極めて小規模な場所であり、どれだけの人数の観客が訪れることになるのか、正直、疑問でもある(11月20日に行われた先行上映会&関連講演会には約150人(たったの?・・・・・・)の観客が集まったそうである。★★)。
★★ https://www.mcjp.fr/ja/agenda/une-annee-avec-tora-san/prelude-a-la-retrospective-un-an-avec-tora-san←その後削除されリンク切れ
 
 しかし極めて日本的だと言っていいだろうこの長いシリーズ作品のフランス語字幕が作られたということだけでも、「寅さん」好きにとっては目出度い慶事と言うべきかも知れない(もっとも既にNetflixなどで、仏語のみならず各国語の字幕が作成されているのかも知れないが)。
 ちなみに鑑賞料金は6ユーロ(約800円)、「パリ日本文化会館」会員は半額の3ユーロだそうである。むろん私は到底パリまで見には行けないのだが、そのうちまた手持ちのDVDでシリーズ全作を見直してみたいと思っている。

 
 続いて訃報を1件(敬称略)。
 アメリカの音楽グループ「ザ・モンキーズ(The Monkees)」のメンバーだったマイク・ネスミスが10日に死去(享年満78歳。上の写真の右上)。
 ザ・モンキーズと言えば、私などの世代(50代)では現役時代には幼なすぎて記憶に残っておらず(なんと活動初期の1968年に彼らは来日公演まで行っているのだが)、1980年代に入ってから4人のメンバーがドタバタを繰り広げるコメディ・ドラマ「ザ・モンキーズ・ショー」がテレビで再放送されて初めてその存在を知ったという人がほとんどではないかと思う。
 
 オーディションを経て作り上げられた即席アイドル・グループであったにもかかわらず、大ヒットした「Daydream Believer」(https://www.youtube.com/watch?v=xvqeSJlgaNk)や「Last Train to Clarksville」(https://www.youtube.com/watch?v=OA-KO04_KgM)、憂いを含んだ佳曲「I Wanna Be Free」(https://www.youtube.com/watch?v=1oN8sg5wHwY)、上記「ザ・モンキーズ・ショー」の主題歌「[Theme From]The Monkees」(https://www.youtube.com/watch?v=MADRPuAcKFA)、「Valleri」(https://www.youtube.com/watch?v=jUZJy1RYz3U)、「I'm a Believer」(https://www.youtube.com/watch?v=wB9YIsKIEbA)などの親しみやすい名曲に恵まれたこともあり、ザ・ビートルズなどを真似て雨後の筍のように登場してはあっという間に消えていった無数のバンドと異なり、(最初の)解散から50年経った今でもその音楽が生き長らえている稀有な例と言っていいだろう(かく言う私もたまに懐かしくなってよく聴き返す方である)。

 
 メンバーのうち、英国出身でリード・ヴォーカルのデイヴィ・ジョーンズ(1枚目の写真の左下)は既に2012年に66歳で死去、ベースやオルガンを担当していたピーター・トーク(同、右下)も2019年に77歳で亡くなっており、今回のマイク・ネスミスの死によって、残るメンバーはドラムス担当だったミッキー・ドレンツ(同、左上)ひとりになってしまった。
 マイク・ネスミスはこの11月にもこのミッキー・ドレンツとロサンゼルスで公演を行っていたそうで、最後まで現役ミュージシャンとして活動しながら逝ったことになる。
 
 ついでに(余り評判は良くないようで、私も見ていないが)彼らが主演した唯一の映画「Head」(邦題「ザ・モンキーズ 恋の合言葉HEAD!」)がYouTubeにアップされているので、以下にアドレスを掲げておくことにする。
 マイク・ネスミスの死を悼み、心から冥福を祈りたい。


 

 最後はジョージ・ハリスンのソロ時代の代表曲のひとつ「My Sweet Lord」("Road"ではない←などと書いている私自身、最初のうちは"Road"だと思っていたのだが)の公式ミュージック・ヴィデオ(MV)が発売50(正確には51)周年を機に初めて製作され、YouTubeで公開された件について。

 https://www.youtube.com/watch?v=04v-SdKeEpE 英語字幕付き

 

 代表曲と言いながらも、実はこの曲、「He's So Fine」(★★★)という曲を盗用したとして訴えられて敗訴し、多額の賠償金を支払ったいわくつきの楽曲でもある。

 ★★★ https://www.youtube.com/watch?v=IW2caV2mDE0 あるいは https://www.youtube.com/watch?v=rinz9Avvq6A  正直、これほど似ていれば、さすがに敗訴するのも当然かと思われる・・・・・・。

 

 だからという訳ではないのだが、名曲揃いの傑作アルバム「All Things Must Pass」の中でもこの曲を私は余り好きではなく、個人的にはタイトル曲の「All Things Must Pass」(https://www.youtube.com/watch?v=oVx_8mj-UyE)をはじめ、「Isn't It A Pity」(https://www.youtube.com/watch?v=ZWvo6gt8TZs)、「Behind That Locked Door」(https://www.youtube.com/watch?v=kuIXiy_eqzw 中でもこの曲を最も偏愛している)、「Beware Of Darkness」(https://www.youtube.com/watch?v=FrsGTItbss4)、「Hear Me Lord」(https://www.youtube.com/watch?v=fkSAoroGKn4)、「Run Of The Mill」(https://www.youtube.com/watch?v=1Ww5CDrVxmo)などを好んで聴いて来た(今年出た50周年リミックス版はオリジナル版とかなりアレンジが異なるため、上記動画は基本的に2014年リマスター版)。

 

 このMVには映画「スター・ウォーズ」でルーク・スカイウォーカーを演じたマイク・ハミルをはじめ、盟友リンゴ・スターに未亡人のオリヴィアと息子のダーニ(彼はこのMVのプロデューサーのひとりでもある)、元ELO(Electric Light Orchestra)メンバーで後にジョージ・ハリスンと曲作りをするようになったジェフ・リン、女優のロザンナ・アークエットや映画監督のタイカ・ワイティティなど何人ものミュージシャンや俳優などが出演しており、上記動画の紹介文には登場順で出演者名が記載されているので、曲を聴きながら誰がどんな役割で出ているのかを確認するだけでも楽しめる内容となっている。