昨日の定休日は
タイ妻が珍しく
見たい映画があると言うので
町に一軒だけある
映画館に行きました。
夫婦で最後に
映画を見たのが
何年前か思い出せないほど
久しぶりです😊
「ラ－ン•マ－」
(おばあちゃんの孫)という
今、話題の作品らしいです。
暖かい系の家庭ドラマ
なのかなと思っていたら
とてもシビアなストーリーでした。
日本の遺産に関する法律では
たとえば親が亡くなると
その遺産は
血縁者に分配される率が
それぞれ決まっている
と思うのですが
タイにはそういう
公平な法律は存在しません。
遺産を残す人が
誰にあげて
誰にあげないのかを
自分で決めることが出来るのです。
たとえば、子供が3人いるとして
1人だけ
溺愛している子がいるとしたら
自分の全財産を
その１人だけに
全て譲ることも可能なのです。
この映画のおばあちゃんは
ある日、最終ステージの癌が見つかり
余命1年で
あることがわかります。
すると
すでに成人して独立している
自分勝手な3人の子供たち家族は
口うるさいおばあちゃんを
疎んで一人暮らしさせていたのに
みんながおばあちゃんに
急に優しくなります。
それはおばあちゃんに
遺産の相続人に
指名してほしい下心が
あるからなのです。
さらに大学を卒業したのに
就職もせず
ゲームばかりしている孫のMが
おばあちゃんの側にいてあげたいと
突然、押しかけてきます。
これも遺産目当てなのですが
おばあちゃんも
その事はよくわかっているので
孫のMに心を許そう
とはしませんでした。
でも、一緒に暮らすうちに
2人の心に微妙に変化が生じ始め
やがて。。。
ネタバレになるので
この辺にしておきますが
おばあちゃん、M、兄弟姉妹の演技が
真に迫っていて素晴らしく
すっかり引きこまれてしまいました。
タイがお好きな方
タイのことをもっと知りたい方は
タイの現代の華僑の暮らしが
よく描かれているので
見に行かれることをお勧めします。
あと、言い忘れましたが
英語の字幕があったので
理解がしやすかったです。
そして、普段は
喧嘩ばかりの奥さんと
久しぶりに
良い時間が過ごせました。
