人によって性格を変えたり、ONとOFFで性格が変わる人はいるが。
とある休日、遅めの昼食をとっていたとき。
店内にほとんどお客さんはおらず、早くからお酒を飲んでいる中高年の男性2人組がいるだけ。
私は1人だが店内ガラガラなので男性2人組側のテーブル席に座った。
注文をして待っている間、となりの男性2人組の会話をなんとなく聞いていると、
「○○政権はもうダメだな」
「××問題はどうなってんだ」
「△△を解決してくれよ」
おじ様方の世論・時事問題を酒の肴にした飲み会が行われていた。
こんな会話は正直どこにいても聞こえてくるし、特に気にすることでもなかった。
ただ、おじさんたちは加減を知らないため愚痴というか暴言のような会話に変換されていくケースが多いからそれだけが心配だった。
その後、話も盛り上がってきたようで案の定、政治問題に対して愚痴がヒートアップしてきた。
「○○はもうダメだよな!」
「××なんか早く辞めたほうがいい!」
盛り上がってまいりました。
追加でお酒やつまみも注文しまだまだ続くようだ。
そんな熱い会話の流れで、なぜか歴史の話題が聞こえてきた。
「○○○年は××が起きたからね」
「××××は△△をした人だよね」
おや、急なトーンダウン。だがしかし
「○○○のこといつまでやってんだよ!」
「××××は早く訴えたほうがいいって!」
さっきの会話は気のせいだったのか?
何事もなかったかのように熱い討論が始まった。
そんななか、また歴史の話題が。
「あの法律って○○○○年にできて○○年後に
改訂されてるからな」
「××って制度は今△△に変わってるからね」
ん、またトーンダウン。語気も優しいのだが。
てか、そんなことより歴史強いなこのおじさん。
世論にむちゃくちゃ厳しいのに歴史詳しいって
なんかずるくないか?
その後も、おじ様方は変わらず世論をバッサリ斬っては間で歴史の授業を挟むの繰り返し。
だが、私はこんなテキトーな会話の中に一本筋の通った話を入れることのできるおじさんの能力に惹かれてしまった。こんな大人に私はなりたい。
そんなおじさんに夢中になりすぎてしまった代償だろうか、注文した商品にほとんど手をつけず水を飲み過ぎてもう食べられません。