こんばんわ ゆうじです。

 

ブライアン・L・ワイス博士の前世療法を読みはじめた。当初は、博士も輪廻転生を信じていなかったそうだ。最初のところで、キリスト教信者の方が誘導により、信じていないはずの前世を語りだした患者さんの話があり、実は、キリスト教というか、聖書にも輪廻転生の記載があったという話が載っていた。聖書の中には、いろいろと転生を窺がえる節のこともあるし、そもそもキリストの復活自体が、転生以外の方法で行われると考える方が不自然にも思えてた。

 

さて、前世療法で患者の語る世界は、あくまでも、それぞれの解釈者を通した世界ではあるので、全部正しいわけではないのだけれど、現在生きている人が出てきたりして、博士の知るはずのない過去を語りだしたり、その関連の理由についても、仮説を立て検証しようとしていたりなかなか面白い。

 

 

下記のような抜粋記事も見つけたので転用。

https://smcb.jp/worrying_questions/12600

以下、 ブライアン・L・ワイス博士の著書『Through Time Into Healing』(時を
越えていやす)から抜粋 。

 

キリスト教の歴史を調べてみると、紀元4世紀にコンスタンチヌス帝によって
キリスト教がローマ帝国の国教となった時に、新約聖書にあった輪廻転生の
記述が削除された、ということがわかりました。皇帝は輪廻転生の考え方は、
帝国の安定にとって脅威となると考えたのです。もう一度、人生を送るチャン
スがあると信じている市民は、1回だけ最後の審判があると信じている人に
比べて、従順さに欠け、法も守ろうとしないと思ったからでした。
 さらに、紀元6世紀のコンスタンチノープルの宗教会議は、輪廻転生は異端
であると公式に宣言しました。コンスタンチヌス帝と同様に、キリスト教会は
輪廻転生の考え方は成長しつつある教会の力を弱め、土台を危うくするのでは
ないかと恐れました。前世があるという考えでは、救済される日まで時間が
ありすぎるからでした。信者に正しい行動をさせるためには、最後の審判という
おどしが必要だと考えたのでした。
 コンスタンチノープルの宗教会議以前の初期キリスト教時代には、オリゲン、
アレキサンドラのクレメンテ、聖ジェロームなどの教会指導者は、輪廻転生を
信じていました。12世紀になって、イタリアと南フランスにいたカタリ派の人々
は、輪廻転生を信じたために、異端として虐殺されました。
 このような資料を調べていて、私は輪廻転生を信じていたカタリ派やグノーシ
ス派、カバラの信奉者の人々が、他にも共通点を持っていたことに気がつきま
した。すなわち、私たちが理性で見聞きすることや、宗教の教義で教え込まれ
たことを超えた直接的な個人的体験こそが霊的な知恵の源である、という点
です。そして、この直接的な個人的体験が、霊的にも人間的にも成長を促す
のです。不幸なことに、正統的でない信仰は厳しく罰せられたため、こうした
グループは自分たちの信念を秘密にするようになりました。過去世の考え方が
抑圧されたのは、精神的な理由からではなく、政治的な理由からだったのです。