キャリアプランを検討するための視点として大切なものに、寿命があります。この考え方に基づくものとして話題となった『老後2000万円問題』は、記憶に新しいのではないでしょうか。これは、要約すると、定年退職後の老後生活を維持するためには老齢年金だけではもはや足りず、自らそれぞれで老後資金として2,000万円を蓄え、年金の不足分を補うために寿命が尽きるまで長い時間をかけて切り崩していくための必要金額として算出されたものです。その計算の基礎となる寿命とは、複数あります。それぞれで寿命が異なります。
1、平均寿命、2、健康寿命、3、社会的年齢としての寿命、というところです。それぞれを説明します。
1の平均寿命とは、男女別に厚生労働省が集計した年度別の『簡易生命表』によるものです。男女別の平均的な余命とも言えるものでしょう。2の健康寿命とは、人が健康的に活動できうる年齢として、1と同じく厚生労働省がHPで、『健康寿命の令和4年値について』として表しています。3の社会的年齢としての寿命とは、小職が定義したものですので注意して下さい。これは、日本社会では一般的に60歳が定年であり、再雇用、雇用延長で65歳まで、また、65歳から老齢を支給事由とする年金が支給開始されること、などを考慮したものです。そのため、3では、男女の差はありません。
全ての人にとってセカンドキャリアの準備、心構え、知識が必要なのは、この1.2.3にそれぞれ差があり、安心して豊かな60歳以降の生活を考え、収入の空白地帯を無くすことが大切なためです。