気温マイナス3度。
風速は5mといったところか。
裏の公園は、今朝積もった新雪で、真っ白なキャンバスに変貌している。
足首が隠れるくらいの雪の下には、締まって固くなった雪が隠れている。
これが山ならば、気温が上がった日には、雪崩を起こすことになるんだろう。
スノーシューがなくても、ツボ足で歩ける。
けれども、沈み込む地面は、足全体に負荷をかけた。
コンクリートとは違い、柔らかいる雪は、蹴り上げる反発を吸収してしまうから、思うように前に進まない。
そのことは、自然に身体の各部位のみなさんの力が必要となる。
腹筋に力を入れ、股関節を持ち上げ、太ももから前に進む。
ふくらはぎの力は、なるべく温存しておく。
ここは、急登や滑り落ちそうになるときのストッパーとして、いざというときのために使わないようにする。
腕は、前に進むための推進力。そして、バランスを保つための振り子。
呼吸は一定を意識する。
リズムを意識すると、身体と自然が馴染んでいく。
一生懸命歩かなくても、地面が連れて行ってくれる。
より長く、より遠くへ。
公園の横の小さな雑木林は、まるで秋そのままだ。
雪は積もらず、笹は青々としている。
ことり達は、このねぐらで、吹雪の日を耐えているのだろうか。
うさぎは、他の動物たちの足跡の上を歩くという。
足跡から自分の居場所を知られないためだ。
節操のない私の足跡が、真っ白なキャンバスを汚す。
摂りすぎた栄養をこんな運動で消費しようだなんて、私は何て贅沢なんだ。
ほれほれ、うさぎさん。
私の足跡の後の上をお行きなさい。
あの雑木林まで、この足跡を辿れば遠回りすることもない。
キツネに狙われることもないでしょう。




