出汁 | 想像と創造の毎日

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  そばつゆを作る。

  手打ちのそばを毎年もらうのだが、あの力強い蕎麦の味には、めんつゆをお湯で割ったようなつゆでは到底、太刀打ちできない。


  今年は、うまいとされる近隣の蕎麦屋を渡り歩いた。

  そば好きの娘にさえ、もう飽きた。と言わしめたほどに。


  そばが上手くても、つゆがまずいと台無しだ。

  しかし、そば粉が例え五割ほどしかないであろううどんと見紛うような麺を出す量産型ファミレス系そば店であったとしても、つゆがそれなりに美味ければ、手打ち蕎麦屋を凌駕する味になるのが不思議だ。


  そばつゆの味の決めては、"かえし"にあることは知っていた。

  醤油と砂糖とみりんを混ぜて(あるいはそれぞれか全部を加熱して)、しばらく寝かせるものをかえしという。


  そこまではさすがにできない…というよりも、そんなにしてまで頻繁にそばを食べない。

  

  なので、かえしを煮詰めるだけにして、出汁は丁寧に取った。


  昆布だしに、鶏ガラ、親鳥の肉を使用する。  

  そこにかえしを加えれぱ、それなりの味になった。

  下手な蕎麦屋よりも美味い。と息子が絶賛した。


  しかし醤油の味がこころなしかキツい。

  だからって、砂糖やみりんをさらに足すのも何かが違う。

  やはり、寝かせるしかないのか。

  

  しかも出汁も、鶏ガラは使わず、厚削りの鰹節を使った方が良いようだ。


  えび天も、なんだか生臭い気もする。

  そういえば、このあいだおばちゃんに、冷凍えびは、解凍してから片栗粉をまぶして臭みを取れと言われていたことを忘れていた。


  



  そういえば、この間、息子を迎えにいった駅の自販機で、驚きのものに出会った。


  あったかいコーンスープの横に、だしの缶飲料が遠慮がちに並んでいたのである。


  常々、コーンスープよりも、飲む出汁が寒い日の自販機にあればいいのに。と思ってきた。


  全く飲みたくなかったのだが、ついつい買ってしまった。

  材料を見ると、かつおだしとあごだし、昆布だしで出来ているらしかった。

  しかも、まだ飲んでいない。

  

  息子が飲んだけど美味しくないと言うし、家に持ち帰っても、喉が乾いたときにこれを飲む気にはならないのだった。


  明日は、これに(私だけ)餅を入れて食べてみようか。


  いやいや。缶のまま温めて、冬空の下をぶるぶる震えながら散歩してから、おもむろに飲んだ方がいいか。


  しかし、出汁だけしか入っていないらしかった。 

  せめて、ネギとかお麩ぐらい入っていたらいいのに。


  そういえば、そばつゆにあごだしという手もあったか。

  けれども、焼きあごなんて、なかなか手に入らない。


  本物のあごだしを飲んでみたい。  

  その辺に売っている粉末のものではないものが。


  出汁で終わり、出汁に始まる私の年末年始だ。