冬型の気圧配置の特徴である南北に伸びる縦縞が、東に抜ける際に傾いて、天気図に横縞を描く。
やっぱり、冬はこのままでは終わらない。
雪が比較的少ない北海道の東側にも、とうとう吹雪の予報である。
夜は、オリオン座のM42大星雲が赤紫色にぼんやりと光るのが見えるほどに空気が澄んでいる。
その煌めく夜空が、地上の熱を一気に奪って宇宙に放出するものだから、朝の雫たちは、少しでも温かい場所に張り付いて、その秘密の美しい形を人目にさらしてしまうのだった。
飛び込んで泳いでいけそうなほど、すぐ近くにあるように見えるけど、歴史はその距離をどんどん遠ざけた。
まるで絵を眺めるように見つめている。
その幻のような土地をワシたちだけが、よく知っている。



