エゾシカの毛皮の模様が
季節に連動するように
変化していくことの中に
脳の大きさでは
到底立ち向かえない
自然の意志が見えるような
気が致します
考えるということは
滑稽なことでしょうか
考えるということが
破壊するスピードを
早めているのではないでしょうか
大きくなった脳は
本能に根ざした欲望を
制御するには至らず
欲望の種類をいたずらに
増やしてしまっただけのように
思えてくるのです
朽ちていく風景を
守ろうとするその一方で
命たちは狭められた営みを
色濃くしていくのでした
私たちは一番大切で
一番不思議な領域のことを
知ろうとはしていないのです
それは自分自身の心の
仕組みのことでした
