あおくて、すこし小さくて、ねだんは やすいけれども ながいじかん つったおさかなを くさらないようにしまっておけるものでした。
おばさんは、つりをするときに いつも その クーラーボックスを もって でかけました。
けれども おばさんは、どんなに おさかながたくさんつれても、そのクーラーボックスに おさかなを いれることはありませんでした。
クーラーボックスが、よごれるからです。
クーラーボックスのなかには、つめたいのみものや チョコレートを入れていましたが、ゴミはけっして 入れませんでした。
クーラーボックスが、よごれるからです。
つれたおさかなは、あみの中に入れて、海の中にほおりました。
クーラーボックスが、よごれるからです。
おさかなをもってかえるときは、氷を入れたバケツやかいもののときにもらうポリ袋に入れました。
クーラーボックスが、よごれるからです。
雨の日は、クーラーボックスに 大きなビニール袋を かぶせました。
クーラーボックスが、よごれるからです。
ししょうがいるときは、ししょうのクーラーボックスに えんりょなく、おさかなを入れました。
ししょうの クーラーボックスは、きずつけられたおさかなの血で、まっかに そまって、なんだか なまぐさいにおいが していました。
おばさんは、そんなとき、
「ああ、よかった。
だいじなクーラーボックスが、よごれたかもしれない。」
と、おもいました。
みーちゃんは、サーティーワンアイスクリームでもらった はっぽうスチロールのはこに おさかなを入れていました。
おばさんは、そうだ!
クーラーボックスが よごれたら こまるから、こんど、サーティーワンアイスクリームで アイスクリームをかって このはこをもらおうと おもいました。
あるとき。
おおきなクーラーボックスにすわって、海にたらした つりざおを ながめているおじさんに であいました。
おじさんは、まわりの人がだれも おさかながつれていなくても ひとりだけ とてもおおきなおさかなを なんども つりあげていました。
みーちゃんが、
「すごいですね!」
と、こえをかけると、おじさんは、すこしだけ ほこらしげに さっきまで すわっていた クーラーボックスの とびらを あけて なかみを みせてくれたました。
なかには、おおきなかれいが、たくさんはいっていて、よごれて、きずだらけのクーラーボックスは、おばさんには、なんだか とてもすてきな たからばこのように みえました。
いえ。
よごれて、きずだらけのクーラーボックスが、おじさんがつった おさかなをたからもののように だいじに しまっているのでした。
そのおじさんは、りっぱなさおも、とくべつなリールも もっていなかったけれど、おさかなをつるのは、とてもじょうずでした。
おばさんは、ピカピカの クーラーボックスが、とたんに、かわいそうになってきたのでした。
中に入れていた500mlのペットボトルの中に水を入れて凍らせたもの2本が、それぞれ5分の1ほど融けた状態でした。
途中、何度もとびらを開閉したのですが、それでも飲み物は、かなり冷たい状態を維持できていました。
軽くて、持ち運びも楽で、この上に座っても問題がなかったです。
ウレタンクーラーの中では、かなり安いですが、大きいサイズのものを買う時は、またこのシリーズを買いたいなと思いました。
ちなみに、まだ魚は入れてないんですけどね。


