宇和ゴールド | 想像と創造の毎日

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写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。

  最近、スーパーが賑わっている。 
  人ではなく、商品の方である。
  見たこともない果物や魚が並んでいるので、ついつい長居してしまう。

  特に国産の高級な魚や貝が、いつもでは考えられない値段で置かれている。
  それでも決して普段の食卓に並べられそうもないのだが、割引になっているとついついカゴに放ってしまうのである。

  昨日はハマグリがあった。
  ひな祭りの頃には、小さなものがたまに並んでいるが、こんなに大きなものは見たことがない。
  昔、初めてハマグリを食べたときには、とても驚いた。
  アサリととてもよく似ているが、全く違う。
  アサリはアサリで大好きなのだけど、もっと洗練された味がした。
  
  なるほど。
  縄文時代の遺跡から多く出土されたのが、ハマグリの貝殻だったというのも納得がいく。
  まだ日本の海岸には、今よりもたくさんの種類の貝があって、その中でハマグリだけが、とってもとっても美味しかったんだろうな。


  一番先に魚コーナーを見ることが癖なのだが、そのあとに青果コーナーに戻る。
  息子が好きなグレープフルーツを探す。
  しかし最近は、グレープフルーツのコーナーが縮小されてきて、最近はスーパーによっては置いてない場合もある。
  見つけたものは、イスラエル産で、持ってみると軽かった。
  少し前までは一個100円ほどで変えたのだが、今は200円近くする。

  しばし悩んで、近辺を散策すると宇和ゴールドという柑橘を見つけた。
  隣に並ぶデコポンや清美オレンジよりも表示されている糖度は低い。
  
  しかし最近の私は、果物の糖度の高さが美味しさの基準にはならないと思っているので、なんとなくグレープフルーツに近い外見のこの子をカゴに入れた。

  デコポンは確かに美味しい。
  ジューシーでとても甘い。
  けれども飽きるのである。

  去年、文旦を初めて食べて、その野性的というか、古き良き時代の日本の味を思い出して感動した。 

  夏みかんや八朔の、パサパサとした(産地から遠いからだろうが)すっぱくて苦いあの味。
  緑の鳥の形をしたナイフのようなもので、固い皮を取り除いて食べていた。

  そういえば。夏みかんや八朔はどこへ行った?

  あのオレンジ色のネットにガサツに入れられた庶民の果物。
  あの頃、柑橘類の中で、グレープフルーツは高級だったような気がする。
  おやつの時間に半分に切られ、グラニュー糖をまぶして、専用のスプーンが皿に添えられていた。

  宇和ゴールドは、河内晩柑という品種で、文旦の仲間だそうだ。
  そうか。キミは、あの文旦くんの兄弟(?)なのか!
  
  爽やかな甘みに少し後味が苦い。
  それが後味をひいて、いくらでも食べられそうだ。

  グレープフルーツほどのインパクトのある酸味はないが、どこか控えめで、ほどよくみずみずしい、可憐な味だ。

  日本の果物が大好き。
  しかも、昔からある品種が好きなのである。