eclipse | 想像と創造の毎日

想像と創造の毎日

写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。

春はざわめきながらやってくる
真っ白な無にも思える季節の
止まった世界の下に
どろどろとした無秩序が
何かを生み出したいと
熱のエネルギーが降り注ぐ
その瞬間に待ち構えている


奪い合っているのは
死骸だった
時を止めた生命は
混沌としたただの物体になることを
人間という生き物だけが
拒絶しているのだった


心という見えないものを
言葉という不確実さで物質化しながら
現実にかろうじて折り合いを付けている


奪い合わないことは美しい
性の活動が静まる冬に
カモたちは自らが
オスであること
メスであることを
忘れることができた

私たちは季節のうつろいを
失ったのだろうか

永遠に生きる欲望を
追いかけ続けて
冬をなくした

風景を彩るあの鮮やかな色が
ただ懐かしい