存在価値 | 想像と創造の毎日

想像と創造の毎日

写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。


太陽の傾きに
連れてこられた暖気が
厚い氷を溶かしていた

ついこないだまで
ここに穴を開けて
魚を釣っていた私と
同じようにして
春の使者たちが
命を啄んでいる

自然が高尚で
人間が愚かだとは思わない
それは人間である自分の存在を
否定することと同じである気がした

生きとし生けるものの全てが
同じ価値で懸命に
生きようとしていることに
善悪などつけられない

絶滅した生き物は
愚かだったからだろうか
弱かったからだろうか

どちらでもあるかもしれない
どちらでもないのかもしれない

思考と感情が
遺伝子を上回るエネルギーで
繁栄してきた過程に
限界はあるのだろうか

限られた物質を
奪い合うことで
生き延びてきたことに
ふと立ち止まる

私もそんな物質のひとつ
それは誇りを持つ
唯一であり普遍だった

すべての命を飲み込んで
繋がれてきた
今がここにある