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オートロックのドアが
閉まる音と
鼻水を啜る音が
同時に聴こえた
振り返らずに手を振る
今日からいくつの夜を
キミは一人で過ごすのだろう
量の多い髪と
四角い爪の形
丸い輪郭と
不器用な手先
白い肌と
二重まぶた
気に入らない部分も
美しい部分も
同じ価値でコピーされた
キミの細胞
不安と臆病さが
歪んだ期待で
傷つけた日もある
振り返れば
ありがとうよりも
ごめんねが上回るような日々
同じ遺伝子が時間と空間に
別々の命として放たれていく
それは
どこまでも残酷でありながら
どこまでも希望に満ちた物語だ
悲しみが喜びを
際立たせながら
同じ瞬間をただ生きている
命は
気が遠くなるような
光の寿命の一部なのだ
意識という
狭い概念を超えた場所に
意味がある
感情という
ただひとつのギフトを
受け取って
