自分を過剰に飾らないけど
自分の好きなものを身につけて
いるのがわかる
ナチュラルを意識せずに
ナチュラルなのだ
他人の悪口など
一度も聞いたことがない
けれども誰かが言う悪口には
黙って頷いた
いつも優しくて朗らかだから
みんな彼女が大好きだ
彼女と一緒にいても
自分は傷つけられる心配がないと
安心することができた
それは彼女自身が無意識に
他人の中にある善良さを
信じ切っているからにも思える
やさしすぎるぐらいに
やさしい彼女に
ついつい甘えてわがままを
言ってしまって
一瞬不快にさせたかと
不安になった心さえも
抱きしめられた
受け止めてくれる度量を前にして
嫉妬するどころか
崇拝しそうになるんだ
もし女神さまというものが
この世にいるとしたら
彼女のような人を
そう呼ぶのだろう
私は彼女のようには
なれそうもなくて
彼女のようにニコニコと
世界をいつでもやさしく
眺めることもできない
それができない自分の情けなさを
慰めるようにカメラを持った
安寧も絶望も
ただありのままで
自分の中に焼き付けるように
雨の日も晴れの日も
嵐の日も雪解けの日も
そこでもたらされた感情を
感じられる身体があることが
私を存続するたったひとつの
意味であるかのように
