それぞれの孤独 | 想像と創造の毎日

想像と創造の毎日

写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。





ふわふわのボアの手袋の右手を
地面に投げ捨てて
首からぶら下げたカメラを
持ち上げると
指先から真冬が来る


頬から鼻を伝って
鼻の粘膜から目尻にかけて

身体の中を通り過ぎた冷気が
私の中にある温かい部分を
一気に駆け抜けたから
私は今 寒いんだと感じることが
できた



今、話したい!
ポケットで震える文字を
寒さで歪んだ視界で捉えて
急いで電話をした

電話口から聞こえる
鼻水を啜る音は
私のそれとは違っている



肩をすくめながら
行き交う人々を眺めて
ここにいる人と私たちと
一体何が違っているのかと

わざと悲しませようと
しているわけじゃないんだ
苦しめようと
傷つけようと厳しいことを
言っているんじゃない

理解していても
自分の不甲斐なさを
誰かのせいにできないから
辛いんだ

吐き出せよ
心の内を

誰にどんなことを
思われようが関係ない

正しさも常識も
人のすべてを救えないから

できる人や幸せな人に
ほんの少しだけ
そうじゃない人を
助けたいと思う心が
あればいいのに

わからないことを
わかってあげることが
できないことが
寂しさを募らせたけど

それができる人になるために
キミの今が辛いんだ

そう呟きかけて
やめた