リバース・エッジ | 想像と創造の毎日

想像と創造の毎日

写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。

コンビニで、見つけた。
岡崎京子さんは、名前だけしか知らなかった。
絵があまり好きじゃなかった。
でも、なんとなくついでに買った。

一気に読んだ。
短いせいもあるけれど。

性。死。暴力。愛。

10代が好きそうな、
10代ならばひどく共感できる、

生きてることの虚無感、喪失感、絶望感。

そんなものが、描かれていた。

登場人物のそれぞれが、
欲望と嫉妬と、
希望と愛の中で戸惑い、傷つき、揺れ動く。

その中で主人公は、一番まともに見えて、実は一番冷酷に私には見えた。

周囲の歪んだ感情を
少し冷めた目で見つめる傍観者だ。


{F5B8236C-053B-4DF9-86D7-34B97A8AA79F}


なんだか、懐かしかった。
自分も10代の頃は、こんな感じだった。

世の中を冷めた目で見ていて、
周りや大人をくだらないと思ってた。

今、このマンガを読んで、
思わず共感してしまい、
心が揺さぶられている私は、
何もわかっていなかった、
と思う思春期の頃と、
心の構造みたいなものが、
ちっとも変わってないのだと、
なんだかおかしくなる。

いや…

感性が変わっていないのだ。
都合よく解釈すると。

心を震わせて、
感情を波立たせてみたくて、
そのことで、生きてることを実感してる。

負の感情を隠すことを
経験という学習と、
羞恥心への理解で、
習得しているようにも思えるけど。

やっぱり…

怒りたいときは、怒ること。
泣きたいときは、泣いてみること。
笑いたいときは、声を上げて笑う。

それが他人にめんどくさいとか、
子供っぽいとか思われても、
私にはやっぱりそれが必要で、

生きてることを実感するのは、
感情の揺れを内側で感じること、
それだけのような気もする。

悪意や嫉妬を否定はしない。
それは、誰にでも本当はある感情だから。

でもだからこそ、
自分や他人の中の
それを受け止め、
理解しようとすることをやめたくはない。

誰にでもあるはずの負の感情。
それがあるからこそ、
やさしさや温かさを感じられるのだと
やっぱり、思う。

大人になるということは、
余分なものを削ぎ落としていくこと。

私が思う余分なものというのは、
妬みや嫉妬の感情だ。

感じないようにすることじゃない。
むしろ感じている自分を否定せずに、
しっかりと認識して、
違う捉え方に変換していく心の訓練だ。

自由でありたい。
それは、心の中にいくつもの、
選択肢を持つことだ。

思春期の未熟であるからこその
感性を忘れないで、
経験を重ねたからこその気楽さを享受すること。

それこそが私の理想の大人の姿だ。


missingpart by なお