ギターのお話しの続き。

幼い頃、
しょっちゅー父親に怒られボコボコになるまで殴られ蹴られた。
お陰で、
口をきけなくなっちゃってた。
だから、
人の目を見ることもできなかったし、
話しするのが苦手(と言うより話ししなかった)、
笑わなかったし、
笑い話なんて一切できなかった。
僕の根暗は親父のせいだと真に思っている。
おかげてチック症だし、
何をやっても上手くいかなかった。
無理やり柔道やらされたり、
野球やらされたり、
毎日筋トレ、
書道やらされたり、
でも何一つ好きじゃなかったから、
上手くもならなかったし、
上手くなりたいとも思わなかったから、
なんとなく練習していた。
そんな中、
中二の時に、カッコイイ同級生2人が、
ギターを弾き始めた。
オレもモテる様になりたい!って心底思って、
「オレもギター弾きたい!」って本気で思ったのね。
お年玉で無名のメーカーのギターを買って、
それからズーーーッとギターばっかりやってた。
朝起きたらギター弾いてたし、
学校帰ったらギター弾いてた。
メシ食ったらギターだったし、
寝る時間も惜しんでギター弾いてた。
そして、そのモテる同級生と友達になった。
親にエレキギターは反対されていたけど、
ガン無視で弾き続けた。
今思うと挫折するヤツの多いギターだけど、
本当に一心不乱に練習してた(笑)
高校に入ったら、
学校に行ってるかギター弾いてるかって感じだったし、
バイトが始まったら、
学校行くかギター弾くかバイトに行くかだった(笑)
それ以外の事は一切してなかった(笑)
たぶん高校の時のハズなんだけど、
ある時、ギターを弾いてて、
「だいぶ上手くなったなぁ」って思ったのね。
その時、始めて嬉しくてわんわん泣いた。
「オレってやれば出来るんだ!」って本気で泣いた。
僕が初めて自信を持った瞬間だった。
誰だって幼い頃に褒められて自信を持ったりするんだろうけど、
褒められた事なんて記憶にないし、
親に何かやって喜んでもらった記憶もなかった。
親といて楽しいなんて思った事なんてなかったし。
母親に高校の時、バイトしてブーツをプレゼントしたけどお礼すら言われた記憶がない。
何も言わずに違うブーツに変わってた事は覚えている。
そんな母親。
ギターのお陰で、
勉強もやる気が出て、
少しづつ勉強をする様になったし、
努力の大切さを真に知る事ができたんだ。
たった一個の自信だったけと、
この自信があるおかげで、
仕事も頑張る事がてきたし、
人の目を見ながら話し出来る様になったし、
笑える様にもなったし、
笑い話も出来る様になった。
明るく振る舞ってるけど、
いまだにオレって暗いよなぁって思ってるんだよ。
三つ子の魂百までって良く言うじゃん。
社会人になって徹底的に自分を鍛えまくってこれたのは、やっぱり努力すれば結果が出る事を学んたし、自信を持てたから努力できたんだと思う。
だから、
時々、親が好きで、
今、自分がいるのは親のお陰って、
臆面もなく言えるヤツもいるけど、
オレは今の自分は親のお陰だなんて微塵も思っていない。
なんならオレの人生から消えて無くなって欲しいと思っている。
だって、ここまでのオレを作ってくれたのは、
紛れもなくオレ自信だし、
ギターで作った自信が全てだったから。
それに、
今は薬で抑えてるけど、
チック症すら気付かない親って何者?って思うんだよ。
だから、
オレが死んたら、棺桶にギターを入れて欲しいんだよねぇ。
輪廻転生が本当にあって人間に生まれ変われるならまたギターを弾きたいなぁ。