【朝の会】大切にしたいけど 大切にされてない小学校の朝の時間 | 小学校の先生~なるまで、なったあと~

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こ~れ~か~ら~、あ~さ~の~か~いを は~じ~め~ます

 

小学校の朝、、各クラスからはこんな声が聞こえてきます。

 

【今日のテーマ】

朝の会の理想と現実

 

小学校の朝の会では、何してる?

 

 

小学校の朝の会で、必ずやらなくてはならないものはありません

 

よって、各学校・各先生によって、取り組み方は様々です。

 

しかしながら、子どもにとっても大切な時間であり、先生にとっても必要な時間であることから、だいたい次のような流れで行っているのではないでしょうか。

 

 

<各項目のよくあるパターン>

 

●朝のあいさつ

日直が前に出てきて、「これから、朝の会をはじめます」などと言って、全員起立。

⇒「気をつけ! 朝のあいさつ、おはようございます(日直が言った後、全員で)

⇒「着席」(もしくは、号令なしに座る)

 

●健康観察

日直「健康観察」

⇒担任が出てきて、1人ずつ呼名

⇒子どもは、返事をして健康状態を報告。「はい、元気です」

 

●今日の予定

日直が、その日の時間割や教室移動時の持ち物などを確認する。

 

●係からのお知らせ

学級の係活動の報告やお知らせの時間。

 

●先生のお話

その名の通り、先生のお話。(後に詳しく解説)

 

<よくある、追加項目>

 

○学級の歌

⇒学級歌、またはその月の歌を歌う。これを中学年ぐらいで導入し、1年間通してできると、「大きな声で歌う」ことができるクラス(学年)に育つ。その反面、ただでさえ時間がないのに長い歌だと致命的なことにも。。。

 

○朝のスピーチ

⇒一分間スピーチが多い。スピーチを設定することで、どの子にも人前で発表する機会を与えれる。その反面、子どもによっては、とんでもない時間がかかる恐れも。

 

○1日のめあて

⇒学校全体の生活目標と関連することが多く、例えば、廊下を走る子が多い時期などに「廊下は歩きましょう」などと目標を立てると効果がある場合も。しかしながら、高学年になるにつれ、もしくは1年間が進むにつれ、形骸化する可能性大。

 

○群読

⇒詩や論語など。何を目標にして行うのかを子どもも先生も理解しているなら効果大。特に目標もなく、ただなんとなくやるだけなら時間の無駄。

 

 

朝の会にどんな意味や意義があるの?

 

 

ぶっちゃけて言うなら、朝の会は無いなら無いで特に大きな支障はありません。

 

出欠確認と先生からの連絡が最低限あればよいのですから。

 

しかし、なぜ全国の学校でこんなに実施されているかというと、それなりの意味を持たせて各先生が行っているからです。

 

◇子どもが運営する会

⇒会の基本的な流れ、を毎日経験することで自然と理解することができる。

⇒あいさつ、順番が決められた内容、先生の話、おわり という流れ。

⇒日直で司会を全員に経験させられることも大きな意義。

 

◇特別活動(主に係活動)の活動チャンス

⇒活動の報告や提案、アンケートなど、短時間でできること

⇒学級活動の時間を待たずに、毎日チャンスがある。

 

◇子ども達の出欠・健康状態の確認

⇒言わずもがなですね

 

◇見通しをもって一日を過ごす

⇒一日の予定・連絡を朝に集約することで、子ども達に見通しをもった行動を期待する。

 

他にもいろいろと、先生によって大切にしていることに違いはあります。

 

 

朝の会の実情とは

 


では、実際には朝の会は毎日、同じようにきちんと行われているのか。

 

残念ながら、そんなことはありません。

 

▽朝会や集会が伸びれば、朝会ができないことも。

⇒全校朝会や児童集会が伸びて、朝の時間にかかることなんて珍しくありません。だいたい、伸びた場合は朝の会カット。その先生の意向によって、1時間目に食い込んで実施する場合もあり。

 

▽朝から問題発生

⇒朝から学級や学年で問題が発生した場合、朝の会をやっている場合ではありません。問題対処に追われます。

 

▽朝から先生側の問題発生

⇒教室では特に問題は起こってないが、クレームに来た保護者がいたり、何か特別なことで管理職に呼ばれたり。しかし、学級経営がうまくいっていれば、教室に入った時に子ども達から「あとは先生のお話だけです」と報告が。そんな時は「ナイス!!」と叫びます。

 

▽朝の時間に学習を半強制的に行わせようとする上からの圧力

⇒次の学習指導要領で、英語とプログラミングの分だけ授業数が増えるが、特に高学年の授業時間は増やせないという実情。そこで、朝の時間などを使って行うとか上が言っているとか。詳しくまとめて、別記事にしますが、「はぁ~↑( ゚Д゚)」という感じですね。

 

本来であれば、朝は先生が教室で子ども達を迎えてたわいもない会話をし、朝の学習(読書)で心を落ち着けて、朝の会で一日の始まりを実感する。そんな自然な流れを多くの先生達は望んでいますが、実際はなかなかそんな風にはいかないのが現状です。

 

 

1週間(5日間)に3日でも、理想の形にできれば十分というのが実情でしょう。

 

PS

学習指導要領で新たなことを盛り込むのも良いですが、他にも大切な事があることをきちんと理解したものにしてほしいものですね。作っている人の中にも学校現場での経験がある人もいるはずです。そのころのことを忘れてしまったのでしょうか。それとも、担任としての実力がないから、そういった立場になってしまったのでしょうか。こればっかりは、誰にもわかりませんね。

 

まとめ

●朝の会は、ねらいや意図をもって取り組めば、大きな意義がある時間

●優先順位が低いとの認識で、カットされる対象になることも多い。

 

 

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