本記事ではポケモンカードを描かれているイラストレーターさんを紹介します。
今回に紹介するのは、松野千歌氏です

どのようなポケモンカードを描いているか

松野千歌氏の描かれたポケモンカードは以下のカード検索で確認できます

 

 

最近ではパモやパピモッチのARイラストを担当されています

 

 

 

 

 

 

松野千歌氏のイラストの特徴

氏のイラストは、明度が高く、彩度がやや低めで、目に優しいパステル調の色彩を持ちます。
薄紫色を基調としたイラストが多い印象があります

また、氏のイラストは背景とポケモンの組み合わせが非常に上手だと私は思っています。
何度も言っていますが、ポケモンカードの目的の1つは、ポケモンの生態を紹介することです。
松野氏のイラストは情報量が豊富で、ポケモンの生態をより明確にイメージさせてくれます。

例えば、私が好きなのは、アリアドスのイラストです。

 

 

アリアドスは体長1.1メートルもある毒々しい赤と黒の模様を持つクモポケモンなのですが、氏のイラストでは周囲の環境と調和した落ち着いた色に見えます。
玉のような露を蓄えた巣を移動するアリアドは、とても美しく感じます。

そして、このイラストには5W1Hの情報が詰まっています


どこで? 木々の生い茂る場所で
いつ? 雨上がりの日に
誰が? アリアドスが
何を? 獲物を待ち構えている
どうやって? 巣を張って
何故? 捕食する為に

氏のイラストは、ポケモンが何の目的をもってそこにいて、どうしてその行動をしているのかが分かりやすいのです。
後述するように氏は子供向けの学習マンガを描いており、誰が見ても分かりやすいイラストを描くのが得意なのでしょう。

色の優しさとイラストの分かりやすさ。この2つが氏のポケモンカードの特徴だと私は思っています。

松野千歌氏のオリジナル作品

松野千歌氏は子供向けの学習マンガを多く描かれています。
世の中にあふれる学習マンガの一部は、マンガにさえすれば分かりやすくなるだろうという安易な考えで、難しい内容をそのままイラストにしています。
ですが、マンガにすれば確かに読みやすくはなりますが、分かりやすくはならないのです。
工夫のない学習マンガは、読みやすいけれど、内容が全く頭に入ってこない駄作となるのです。

ですが、評判の良い学習マンガは、読みやすく、かつ誰が読んでも分かりやすくなるような工夫がされています。
氏の描かれた学習マンガも、そんな分かりやすい学習マンガです。

 

 

 

 

 

 

また、氏は自然観察や昆虫のイラストも趣味とされているようです。この趣味が、ポケモンの生物としてのリアルな描写に反映されていると思いました